芸術は賛美だ!!

田中 郁子



  あと10年で私たち夫婦はどうなっている?夫は83歳・私は77歳になっているのです。しかもこの年齢を天国で迎えているかも知れないのですから、身の回りの整理は私たちの日々の課題なのです。が、やっとその気になって押し入れや物入れに首をつっ込んだが最後、懐かしい想い出の山の中で一日を過ごしてしまうのです。
 その山の一つが私の敬愛する越谷教会の代々の牧師先生と兄弟姉妹方の作品なのです。折折にお寄せ下さった絵画(購入した作品もあります)・色紙・短冊・絵手紙・写真・陶芸・手芸・彫刻・木工・その他、山は山でも宝の山。ただ仕舞っておくだけではもったいなくて展示し始めたのが3年前。一日に一度はその中にたたずんで、神と人と自然を愛する方々の心の表出に心躍る幸せを味わっているのです。この幸せ者!です。
 それなのに沢山あった筈の長尾牧師と壬子先生の記念がないのです。辛うじて娘真理が7歳の幼児祝福式に頂いた額の裏に長尾牧師のお筆の跡が、そして鉛筆を削り削り歌を詠まれた壬子先生の1センチ程の短い短い鉛筆3本が、私を旧きよき時代へと連れ戻してくれるのです。
 お名前を出すのはお2人だけにして、総計約100点、約45名の方々の作品が我が家のミニミニギャラリーを埋めております。その中にはキリスト教界の有名な先生方の逸品や、私と家族の拙作も並べてあります。
 と言う訳で唯今私、皆様の作品集めに夢中なのです。ぜひ一度足をお運び下さい。
 兄弟姉妹の信仰が香る作品の中でお茶を一服召し上がって、ゆっくりとおくつろぎ下さい。きっと明日への希望が湧いて来ますよ。
 







(たなか いくこ)