わたしの一曲

讃美歌205番「わが主よ いまここにて

古澤 ひかる

 好きな曲、讃美歌だけに限っても沢山あるので、今一番印象深い一曲を選んだ。ご存じ毎聖餐式後に歌われる讃美歌である。
 まだ越谷教会に来始めて間もない頃、久々に本当に久々に聖餐に与ることができ、その後この讃美歌を歌っている間、涙が止まらなかった。それまで「第一日曜は聖餐」と受けるのが当たり前に思っていた。でも今まで毎月いろんな形で神様に導かれて、聖餐に与ることが許されていたのだと改めて気づかされた。特に三番の歌詞「ここにはあがないあり・・」は胸に迫る。     
 去る十月二十八日荻窪教会前牧師の福島勲先生が召天された。私が荻窪に移ってきた幼稚園生の頃からお世話になっていた先生で、洗礼も授けていただいた。山登りが趣味の先生らしく、CSの時に、こどもさんびかの『やまにはけわしいみちがあるよ』が好きだと言っておられたことを懐かしく思い出す。これもまた私の大切な一曲になった。

                 (ふるさわ ひかる)


(みつばさ2002年11月号より)