私の朝は、雨戸を開けながら、スイッチON! ミュージック・スタートで始まる。先週までは、新垣勉さんにはまっていたが今週からはクリスマスの曲を楽しんでいる。どんなジャンルの音楽も好き。ジャズ、歌謡曲、今はやりのいやし系も。9月に聞いたシンセサイザーのキム・シンさんの音楽はとても癒される。宮崎アニメの曲も大好きで、「天空の城ラピュタ」の歌が始まると、ボイス・トレーニングで習った姿勢、アソコとアソコを引きしめて、横隔膜に空気を入れて歌う。
あるとき、FMを聞いているとハリのある歌声。どっかで聞いたなーと思っていると、アルビノーニのアダージョだった。あの曲に歌詞をつけてドラマチックに歌いあげていてスゴーイ!! 基本的にはクラッシックかなと思うけど、深みにはまっているより浅瀬でチャポチャポ程度。なにせ文化都市宣言をした越谷市が開催しているティータイム・コンサートの第一回からの常連で、たくさんの音楽に出会った。
今も心に残っている人は、ピアニストの若林顕さん。彼が、ポロンと弾き始めた途端、私の心も魂も彼の音楽の中に吸い込まれ、弾く人と聞く者の心が融合したような感覚を味わった。千住真理子さんのバイオリンは、彼女の素直な心と情熱がすばらしい。最近、幻のストラディバリウスを手に入れたとか。ぜひ聞かせてほしい。パーカッションのグループが演奏した「木片の音楽」。5人がそれぞれ2本の木片を持って、その木片をたたくだけ。なのに何とも言えない心地よさ。「この演奏が成功すると聞いている人は眠くなります。脳の中にアルファ波が出るから」だそうだ。
ミュージッカルも大好きで、「キャッツ」の中で、うらぶれた年増の雌猫が歌う「メモリー」に、自分の人生を重ねてみたりして……。映画では「シンドラーのリスト」のバイオリンの響きが何とも切なくて美しい。人間はどこまでも残酷になれるし、どこまでも美しいものを求めるのだろうか。バイオリンはイツアーク・パールマン。イツアークがイサクだと知ったのは最近のこと。アイザックもイサク。うら若き乙女の頃、アイザック・スターンを聞いた。彼は体が大きくバイオリンが小さく見えた。
聞く方専門の私が、何故か聖歌隊で歌っている。おまけにこの年でボイス・トレーニングを受けている。神様は時々思いがけない事をしでかされる。これからもたくさんの音楽に出会いたい。
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