讃美歌332番

「主はいのちを あたえませり」

清水 広幸

♪ 主はいのちを あたえませり
  主は血しおを ながしませり
  その死によりてぞ われは生きぬ
  われ何をなして 主にむくいし ♪
 

 高校3年生のクリスマスに洗礼を受けた私は、昼間の仕事と夜の大学での授業、そして日曜日は朝から一日教会で過ごす生活を送っていた。毎日が無我夢中で必死の生活だった。立ち止まることも振り返る余裕もない信仰生活。いつしか救われた喜びは忘れて、人の思いに……。
 ある日の礼拝で歌った讃美歌、「われ何をなして主にむくいし」。一節を歌いながらハッとして、二節以下が歌えなくなった。そうだ! 主の十字架が私を救って下さったんだと。主に報いよう!! 固く決心した讃美歌です。

(しみず ひろゆき)

(みつばさ2003年6月号「わたしの一曲」より)