最近の生活の中で

        川端 由喜男

 私の実家では、教会のオルガン奉仕のために、先生を招き、子ども達全員がピアノの勉強をさせられた。私も小学校低学年から始め、二十三歳頃まで学びました。
 何でも夢中になる性格で、牧師になってからはやめることにしました。
 当教会のクリスマスの壮年会の讃美歌合唱の伴奏をして欲しいと言われて、五十年ぶりにひいたところ、讃美歌が四番まであるのに、分らなくなり三番で終りにして、先生始め壮年会の皆さんに、大変申しわけないと思っています。
 そこで四年程前からボケ防止のためには指を動かすと良いと聞いて、毎日四十分程ピアノを始めました。昔、習った曲を色々思い出していますが、今は好きなベートーヴェンの熱情ソナタを自分なりにひいています。この一曲という程のものは無いのですが、苦悩の中で信仰の戦いをした作曲者の意図を考えながらひいています。

(かわばた ゆきお)


越谷教会月報みつばさ2005年5月号「わたしの一曲」より