ダイエットからフルマラソンへ

   豊川 昭夫

 二年前の夏、私の体重は80キロ目前であった。一念発起しダイエット宣言を妻にすると妻曰く「お父さんは絶対無理、明日からダイエットするから今日は沢山食べると言って、かえって太っちゃうから。絶対無理!絶対!」。ここまで言われたら男として引き下がれない。以前、20キロダイエットに成功した坂戸いずみ教会の山岡創牧師に「豊川さん、走ると痩せるよ」と言われたことを思い出し、次の日から福祉村のジョギングコースで走ることにしました。
 一周1.85qをなんとか走り切り、次の日から百メートルずつ距離を延ばしていった。汗をダラダラ流しながら必死で「妻よ、痩せてモテモテ男になってやるぞ!」と心の中で叫んでいました。食事も以前に比べ7分程に減らしました。すると一週間に1キロ、二週間で2キロと驚くほど体重が落ちていったのです。目標体重を結婚前の64キロに置いたのですが、一年後に見事クリアー(16キロ減)。この時は毎日11qを60分以内で走っていました。

 山岡牧師には、メールでいろいろ指導してもらいましたが、目標体重に近づいたある日信じられない言葉が返ってきたのです。「豊川さん、実は痩せることよりもダイエットした体重を維持することのほうが難しい。この為、別の目標を持たないとリバウンドして以前より太っちゃうよ」。「えっ!そういう話は始める前に教えて欲しかった」と思ったのですが、別の目標とは大会に出ることでした。そこで10qの大会に出たのですが完走(44分)した感激はひとしおでした。昨年十二月にはハーフマラソン(1時間38分)。そして今年の三月にはフルマラソン(3時間39分)を完走することが出来ました。それこそ完全に走ることに喜びを覚え嵌ってしまったのです。走る仲間も出来て、今年の夏には10人で24時間リレーマラソンにも参加しました。
 今の夢は、地方のマラソン大会に参加し、夜はレッズの試合を応援し(現地で)、温泉に入って、次の日は観光。勿論、奥さんも一緒にね。

 (とよかわ あきお)


越谷教会月報みつばさ2005年10月号「私・・・に夢中です」より