『ありがとう』

                    池田 淳哉

   つらいこともありました
   楽しいこともありました
   あっという間にトキが経ち
   すてきな仲間になりました
      (宗田理・ぼくらのシリーズより一部抜粋)

          
 今回のお話を戴いたとき、本棚の奥で眠っていた、ぼくらのシリーズのこの本の一節が思い浮かびました。中学生の頃、毎日のように本を読み耽っていた時に読んだのです。
 歌ではありませんが、僕の中で、これは詩(うた)だと思っているのです。この一節には、ぼんやりと青年会の人たちとの、ふれあいに似ているように感じるのか、色んな事を共に経験して彼らがあったように、今の僕があると思うのです。  
 題名をありがとうにしたのは、僕の中で、再びこの本に巡り合えた事や、自分の内面と向き合うきっかけが与えられた事のひとつひとつに「ありがとう」って言いたかったからです。

         (いけだ じゅんや)


越谷教会月報『みつばさ』2006年7月号「私の一曲」より