肉体労働に夢中です

浅川 信秀

 昨年、社会人から学生になり、少し時間が増えました。反対に収入は減ったのですが、ぜい肉は増えるばかりです。
 そんな中、ひとつアルバイトでも始めるかとインターネットで検索開始。本当に便利な世の中になりました。丁度いい具合に仕事が見つかり、昨年の9月から張り切っています。今、僕が夢中になっているのは学業と言いたい所ですが、実はアルバイト。
 その内容はズバリ「肉体労働」で物流の倉庫で働いています。中国から届く洋服を扱っているのですが、男性の仕事は専ら力仕事。コンテナ付の特大トラックに満載の洋服をひたすら荷下ろし。その量もさることながら、紳士服に至っては重さも大きさもズッシリの手ごたえです。さすがに初日は全身筋肉痛になりましたが、今ではすっかり慣れました。上半身の強化にはもってこいです。
 また、別のフロアーでは女性の検品作業をサポートして一日中ランニング。持久力と下半身強化にうってつけ。鈍っていた肉体もすっかり引き締まって、我ながらいい感じです。でも、何よりも夢中にさせるのは、その爽快感。全身汗だくになって、思い切り身体を動かしていると実に気持ちが良いのです。
 そして、周りの人々にも夢中です。何十人もの人が一緒になって、一つの作業をする時に、実は互いに細やかな配慮を忘れていません。黙々と作業を続ける皆の奥底に「思いやり」が見えます。年齢も様々ですが、とても魅力的に映り沢山のことに気付かされます。働くということが、とても素敵なことに思え、人の中で過ごす喜びを実感します。身体も心も鍛えられてお金まで貰えてしまう。そんな夢の様なスポーツジムに当分飽きる気配は無さそうです。

(あさかわ のぶひで)

越谷教会月報みつばさ2007年1月号「私・・・に夢中です」より