ボディ・パーカッションと私

             須賀 弘子

 ボディ・パーカッションって、ご存知でしょうか。
身体をたたいて音を出す。
 身体を、楽器に見立てて音を創る。その音を、つなげてゆく時、音が音楽になる。音符が読めなくても、ピアノや、ギターなどの楽器がなくても、平気です。
いつでも、どこででも、自分の身体一つあれば、音楽が創れる。これってすごく素敵だと思いませんか。
 ボディ・パーカッションを始めて、五年になります。始めた頃は、お腹や、足が、あざだらけ。それでも、めげずに続けていると、あざは、すっかり消えて、かわりに身体全体の毛穴から、いい汗が、ほとばしり出る。適度に脳ミソも使う。古びた脳ミソが、カサコソと、かすかに動くのを感じる。
 大人・青年・子ども・男性・女性、太っている人・やせている人、背の高い人・そうでない人、百人いれば百通りの音があり、誰一人として同じ音がない。
だからいいのです。だから楽しいのです。音楽という字は、音を楽しむと書きます。自分しか出せない、自分だけの音。自分の音を大切にするという事は、相手の音も大切にするという事になります。
 ボディ・パーカッションで大切なことは、たった一つだけ。相手の出す音を、よく聴く、そしてその相手の音を、受け入れ認める。
 さあ、是非やってみて下さい。今すぐ出来ます!なにしろ、自分の身体一つあればいいのですから。それにお金もかからない。 

(すか ひろこ)

越谷教会月報みつばさ2007年5月号「私・・・に夢中です」より