いとしきもの

田坂 順子

 ちっちゃなおてて、あんよ。なんというかわいらしさ。赤ちゃんのかわいらしさに魅せられて何十年です。少女の頃、ランドセルを道端に置いてあやした時に、「私は赤ちゃんが好き!」と認識してからです。以来、赤ちゃんに会うたびに、心の中で、あるいは実際に、どこから出るのかという声(?)を発してあやします。お顔が見えなくても、小さな手足が目に入っただけでも幸せになります。アーウーとお話しができたら最高。体中の細胞が、いとおしさで跳ねます。赤ちゃんと、「会話」ってできるんです。その楽しさ、きっと皆様もご存知でしょう。
 おしめのコマーシャルで、赤ちゃんを見るだけでも幸せです。にじり寄ります(笑)。
百人の赤ちゃんがハイハイしてきて、私を囲んだ夢を見た時の幸せといいましたら・・・。
 もうすぐ、五人目の孫が誕生の予定です。
 幼な児が幸せな世界になりますように。

         (たさか じゅんこ) 




越谷教会月報みつばさ2008年6月号「Tea time」より