私「生活クラブ」に夢中です
清水 泉
「お母さん、この牛乳おいしくない」娘が小一の時に訴えました。いつものSコープで買っている牛乳なのにおかしいなと思っていたら、数日後に大ニュース!牛乳生産工場で薄め事件発覚でした。
それからは美味しい牛乳を探し回り、下の子が越谷幼稚園でお世話になっていたバス停仲間のお母さんからの紹介で「試しに飲んでみて」と頂いた牛乳が生活クラブとの出合いでした。その牛乳は、当時はずんぐりした茶色い紙パックでしたから、脇を持つと必ずピュッと牛乳がとびだす扱いずらいものでした。しかし、娘に飲ませると「クリームみたいでおいしい!」と、絶賛!これで決まりでした。
生活クラブは、健康・安全・環境を最優先に考える観点から紙パックからすぐに強化ガラスの瓶に変わりました。紙パックを使うより瓶をリサイクルして50回洗って使えるのでCO2を大きく削減できるのです。時期的に京都議定書の後だったので関心は高く、このような意識が一組織にシステムとして有る事に私は大きな驚きを感じました。
もう一つ感動したことが歯磨き粉です。子を持つ母親から歯磨き粉に含まれる添加剤が味覚組織を破壊するので無添加で試作を依頼した時、完成し納品をしたらクレームの嵐!チューブ内で固まってしまうのが原因でした。返品を覚悟しました。業界では共同開発してクレームが発生した場合はメーカー責任です。小さい工場は危険を冒しての仕事は引き受けないのが常識です。ところが返品されたのは三割。あとの七割は自分達が開発をお願いして作ったものだから責任を持ちましょうと、組合員がチューブを裂きクレンザーや自動車磨きとして代用したのです。一般の常識を覆してしまったのです。使う人と作る人に信頼関係が生まれ、要望を活かして良いものが生まれるのだと感心しています。豚肉やお米もますます生活クラブにハマッています!
(しみず いずみ)