特上うなぎ

一柳 民恵

 最近、夫は仕事が忙しいのと、付き合い酒で、食事をきちんと取っていないせいか頬がこけてきたのが気がかりです。
 その夫から先日「旨いうなぎが食べたいからお前にもおごるよ」と云われ、私は天ぷら定食をごちそうになりました。
 福祉の仕事をしている薄給の息子(こちらはメタボが気がかり)にもお土産に「特上うな重」を買って帰りましたところ、すっごい旨いと喜んで食べながら曰く「こういう旨いものを一度も食えないで死んじゃう人がいっぱいいるんだよな〜」。
 オイオイ、
 美味しいものを食べて、幸せな気分で帰って来たのに何だか急にショボン。
 やっぱり食べなれた胚芽米のご飯と漬物・味噌汁・納豆・それに焼き魚でもあったら最高かね、大変おいしゅうございました。はい、お茶が入りましたよ〜。

(いちやなぎ たみえ)



越谷教会月報みつばさ2009年7月号「Tea time」より