一度だけの人生

重光 佳幸

 私は実は、神様から平等に与えられた一度だけの人生についてまじめに向き合ったのはつい最近のことである。それもかなり遅く、六十歳をすぎてから考えるようになりました。何と人生設計のない人間であろう・・・。
 しかし、このことに気付いてからは健康で長生きしなければならないと願う今日この頃です。ある意味で人生の勝利者は健康で長生きであると信じています。
 残された人生をどう生きるかについて考え、始めたのが絵を描くことでした。四年ほど前の春、元荒川の桜があまりにも美しいので一枚描いた絵を友人が見て、家に飾るからほしいとのこと。大変うれしく思いました、描きはじめの素人の絵を飾ってくれるなんて。
 多くの仲間の援助によって個展を催し、最近では展覧会の入賞を願い大きな絵画に挑戦しております。
 絵を描くという作業は全ての神経を使うため老化防止にも良いと思います。
 楽器を演奏する動作も老化防止に良いと思い、六年前から音楽活動として「ガボッティーノ」と言う名のバンドを結成し、リコーダーとギターの二重奏で演奏活動を楽しんでおります。
 年四回、草加園老人ホームにてミニコンサートを行っておりますし、時々、ファミリーコンサートも楽しんでおります。
 老後の人生は趣味をどう生かすかにあると思い、絵画にギターにテニスなどに夢中です。
 しかし、これらができるのも今の仕事があるからです。可愛い園児達の送り迎えは本当に楽しいものです。
 この歳まで仕事をさせてもらえることに幸せを感じております。
 これらのすべては石橋先生の寛大なご配慮のおかげでございます、心から感謝申し上げます。
 最後に、一人でも多くの園児と信者が増えますように祈っております。

(しげみつ よしゆき)














越谷教会月報みつばさ2009年10月号「私・・・に夢中です」より