今月の特集題 命を与えられた喜び
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福田 基香 |
わが子の誕生はすごかった!確か、お腹の子は出る道を探しつつ、ゆっくりと回転しながら出てくるのですよね?しかし、わが子は違いました。分娩室へ入り「さてこれからが本番だ!」と思ったほんの数分後、スポーンと飛び出てきたのです。まるで滑り台から勢いよく滑り下りてきたかのように(笑)さすが私の子、元気いっぱいです。![]() 朝希が産まれてから、私の生活は想像以上に変わってしまい、戸惑いもたくさんありますが、その何倍もの笑顔を与えられた事を実感する毎日です。 ![]() 子育てが大変です。でも、私が子どもに育てられているのだと気付かされます。朝希は11月で2歳です。ときかく腕白で、日々追われる毎日ですが、これからも子どもと共に成長をしていきたいと思います。 |
(ふくだ もとか) |
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西野 由香 |
娘が通うお礼拝にあまけの様に来ている私が、みつばさの原稿のお話を頂いて良いのか、また、その頂いた題材に何を書いたら良いのか…と、悩みながら書いています。![]() 娘が一緒に歩いて出かけられるようになると、「だめだよね」と言いながら、道に落ちているゴミを拾うようになりました。ゴミ箱へ捨てたがるのですが、タイミング良く見つかることは少ないため、ゴミ袋を鞄に入れて歩くのが私の習慣となりました。娘と一緒にいると、良いこと・悪いことを改めて気づかされることがあります。 ![]() 娘は笑う時、本当に楽しそうに嬉しそうに笑います。気持ちに余裕がなくなると、つい忘れがちになるのですが、私にたくさんの喜びを与えてくれている娘のこの笑顔を絶やさずに、共に歩んでいきたいです。 |
(にしの ゆか) |
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小松田 史 |
充実した穏やかな越谷幼稚園の日々から巣立っていった子どもたち。新しい社会の中で色々な事に遭遇するのだろうと少し心配しながらも、元気に行って来ますと出かけてゆく娘の後ろ姿を応援しておりました。![]() 「死ね、ウザイ、殺す、キモチワルイ」という言葉が日常的に一年生のうちから使われています。娘は学校に行きたくないとは言いませんでした。また、いじめた子の家の赤ちゃんがかわいかったと言うのです。いじめられる側にも原因があると聞きますが、どうして娘が?という気持ちでした。 朝、そっと通学班をつけました。たくさんの列が学校に向かいます。途中、一人も後ろを振り返った班長さんはいませんでした。なぜでしょう。後ろの生徒たちは気にならないのでしょうか。ふと石橋先生のお話を思い出しました。「愛」とは後ろの人間を気づかい振り返る事であると(広辞苑より)。 ![]() そんな娘が自分を鏡に映し、「私は嫌われ者のピエロだよ!」とおどっています。その時、悲しみと怒りが社会に対しこみ上げてきました。そんなピエロを演じる娘に寄りそい抱きしめました。 神に与えられたこの命を大切に預り、守り、一緒に泣き、守ろうと思いました。この時私の中で何かが変わり、新しい温かい光が遠くからさしこむのが見えました。 |
(こまつだ ふみ) |
越谷教会月報みつばさ2008年11月号特集「命を与えられた喜び」より |
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