今月の特集題  愛に満たされる喜び



安心していきなさい
佐藤 祐子
 50年生きて、1日の過し方、季節毎の整え、1年の流れに少し見通しが立つようになってきた。同じような事のくり返し、あまり大きく変化も進化もしない毎日。
 しかしそこに突然予想もしないでき事がわき起こってくる。転職もそうだった。短い時間の中で悩み決断し、思いもよらない方向から次の場所が与えられた。何故何故と考えつつも立ち止まる間もなく渦にまきこまれるように時がすぎ、気がつくと今そこは私の場所になっている。離れてみなければわからなかった事、出会えなかった人々が与えられ新しい生活が広がっている。これがご計画だったのか。
 家族にも様々な問題が生じる。何故?どうして?と心配と不安で目の前が塞がれ、ただオロオロ右往左往するしかできない。問題を解決するために、いろいろな可能性や選択肢が考えられるが、選べるのは只ひとつ。どれが最良なのか悩み、やっと選んで進み出しても本当にこれで良かったのかと悩む。そんな時テレビから「これでいいのだ。あなたはあなたでいいのだ」とバカボンのパパの声が流れた(ACのCMで)。そうだ、私は私なのだ。できない事をくよくよ悩むより、目の前のできる事を一生懸命しながら進んでいくしかないのだ。私にできる事はそんなに多くはないはずだ。
 須賀工神学生が説教でこう語って下さった。絶望の淵にうずくまっていたバルティマイが顔を上げ、イェスさまにむかって「私を憐れんでください」と声をあげる。イェスさまはその声に耳を傾け、歩みを止めて、この一人の人を救うために、断固として待ち続け、断固として招き続けて下さる。その招きに応え立ちあがって上着を脱ぎすてかけ寄った時、イェスさまは、「何をしてほしいのか」とたずねて下さり、心の内をきいて下さり、行けと押し出して下さる。苦難の中にこそ真の救い主が来て下さり、本当の救いのみことばによってのみ安心して歩み続けていく事ができると。
 これからも毎日様々な事が起きるだろう。その度に心を揺らし、行く先を見失いそうにり、転んだりつまづいたりする事だろう。しかしどんな事にも必ず解決の道と時を用意して下さり、進む道を照らして下さる神さまのお守りの中で、どんな時でも共に歩いて下さるイェスさまに感謝して、日々を過していく事ができたらと願う。決してひとりではないのだ。欠けだらけの、すぐに不平や不満を並べる貧しい者を、招き続け、待ち続け、どんな道を選んでも「安心していきなさい」と励まして下さるイェスさまのお声に従って自分の道を探していけたらと願うものである。      
(さとう ゆうこ)


神様が導き教えて下さった事
須田 美香
 私が、教会に通い始めたのは、小学校4、5年生くらいからになります。当時の友人から誘われた事がきっかけです。誘われた時、教会ってなんだろう、礼拝ってなんだろうと全く想像が付かなくて、とりあえず、友人と行くし、まぁ大丈夫かくらいの気持ちでいました。初めて礼拝に出てみての感想は、神様が主イエスを、私達の罪の為に十字架にかけ、死に、3日目に復活された場面の話に感動して、本当に、こんなにも凄い方がいるのかと、衝撃を受けた記憶があります。
 ある日、私は、母に叱られる事をしてしまいました。叱られ反省をして、その週の礼拝中、心の中で神様に謝りました。全てを言い終わったら、なぜだか心が軽くなり、きっと神様が聞いて下さったからじゃないかな、神様って本当にいるんだと、不思議と直感し嬉しくて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
 また、私は、学生時代、自分が自己中心的な態度を取り続けた為に、周りの方から嫌われ、暗く寂しい時を過ごしていました。しかし、教会と学習塾(教会に通い始めた時と同時期くらいから通っていました)に、ずっと通っていて、ここの方達は、優しく話しかけてくれて仲良くしてくれたのです。ここに来ると、仲間達に会えて、楽しい時間を過ごせるという心地良い安心感を、与えてくれました。嫌な出来事を忘れさせてくれて、また月曜日から頑張ろうという気持ちになりました。
 そうして、教会と学習塾との交流や礼拝を通して、少しずつ周りの状況や自分自身について考える事が出来、落ち着いて行動したり、発言したりする事が出来るようになって来たのです。
 また、去年、洗礼を受けた事によって、神様の愛の深さや永遠に守り導いて下さる事を、更に強く知りました。
 これらの経験は、こんな自分は教会に通って良いのか、洗礼を受けられる訳ないじゃないかという塞ぎこんだ思いを、神様が変えて下さり、更には、貴方は孤独ではないと神様が教えてくれて、仲間達に出会わせたり、洗礼へと導き出して下さったのだと思い、愛に満たされる喜びとは、こういう事なのかなと思いました。まだまだ未熟ですし、これからも悩みや苦しみは尽きないと思います。ですが、どんな時でも神様に感謝と祈りを捧げ、支えて心配して下さる周りの方達がいる事を忘れずに、人生を歩んで行きたいです。
 最後に、みつばさの原稿を書く機会を与えて頂き、感謝です。     
(すだ みか)

越谷教会月報みつばさ2009年12月号特集「愛に満たされる喜び」より


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