「ノアの息子、セム、ハム、ヤフェトの系図は次のとおりである。洪水の後、彼らに息子が生まれた。」 |
(創世記10章1節) |
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11月4日、越谷教会創立118周年記念礼拝・永眠者記念礼拝を迎えた。
118年の越谷教会の歴史の中で沢山の信仰者が与えられ、越谷教会の歴史を担って下さった。その沢山の信仰の先達の証の中に今の越谷教会が立てられている。
わたし達の信仰の先輩達は神の祝福の中に誕生し、神の救いに与り、今、神の永遠の命を受けるものとして神の御手の中にある。
「洪水の後、彼らに息子が生まれた」と示されている。
「生まれた」ということは神の言葉が実現したということだ。
大洪水で地上のものすべてが滅びてしまった。そして、ノアとその家族と選ばれた生き物が、洪水から救われ、洪水後の新しい世界が始まる。
この新しい世界に響く神の言葉は「産めよ、増えよ、地に満ちよ。」(9章1節)との神の言葉であった。
ノアとは「慰め」という意味である。新しい世界は神の慰めと祝福の中で、その歩みを始める。
神の慰めと祝福の中で「セム、ハム、ヤフェトが生まれた」とのメッセージが響きわたっている。神の言葉が実現した。神の慰めと祝福の中で子どもが生まれたのだ。
創世記10章はバビロニア帝国によってイスラエルが滅ぼされたという悲劇の時代に成立したと見られている。
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この時代の全世界がセム、ハム、ヤフェトを祖先として記されている。創世記10章にはセム、ハム、ヤフェトから始まる民族の系図が記されている。70の民族の名前が羅列されている。そして、これが、当時見られていた全世界なのだ。
ヤフェトからインド、ヨーロッパの民族が広がっていく。イスラエルから遠い無関係の民族と言える。ハムはエジプトやカナン、ペリシテなど、イスラエルを苦しめてきた民族が含まれる。セム族からイスラエル民族が誕生する。
当時の全世界がセム、ハム、ヤフェトから生まれていく。そして、この系図にしるされる民族の数は70である。
70は完全数だ。この数字に意味がある。
どの民族も、神の祝福の中に生まれ、神の救いの対象であり、歴史は完全な神の救いの完成に向って進んでいく事が70と言う完全数によって示されている。
ヤフェトの子孫は神から遠い存在、イスラエルから遠い存在だ。ハムの子孫は神に反逆し、イスラエルを苦しめる民族が含まれている。しかし、神から遠くても、神に敵対し、神の前に罪を重ねる民族であったとしても、そして、わたし達も「神の祝福の中に誕生し、神の前に救われねばならない存在であり、神の完全な救いへと導かれている」という事が、この御言葉から示されている。
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