主に生かされて





 ささえられて、生かされて

          池田 和美


 何をどれだけ、どんなふうに食べることで、病気にならずに年齢を重ねていけるだろうか。誰もがおいしいと笑顔になれる食環境とはどんなものなのだろうか。その答えを深く専門的に理解したいと強く願い、ずっと心の奥のほうにしまっておいた、栄養士になるための二年間の学びを始め、今年三月やっとの思いでその学びを終えることができました。今その二年間を振り返ると、自分が入学を決めた時より卒業の日を迎えるまで、いつの時も神さまに助けていただきました。数え上げれば実に多くの事が思い出されます。その中で一番印象に残っていることは、学長ミーティングのことです。

 二年前の四月、不安と喜びの中で授業が始まったのですが、それは私にとって、実に過酷なものでした。内容が難しい上、進度が速い、膨大な量の暗記をし、さらに、毎回の課題と確認テストで、それは大変な日々でした。そんなふうに過ごす中、授業外で学長ミーティングというものがあり、クラスの数人ずつが直接学長とお話しする機会がありました。なんと学長は、「教会に行って一週間を振り返る時をもっている」と、「みんなとはなかなか話す機会がないけれど、日曜日には、一緒に礼拝を守りましょう」とおっしゃいました。ガーン!衝撃的でした。ものすごい伝道だなと思いました。神さまは見ていてくださっていることを実感しました。
 
 さらに授業は進み、様々な実験実習を行い、膨大なレポートに終始しました。二年生では、専門的に対象別栄養指導や臨床栄養を学び、二週間の校外実習を終え、学内報告会を行い、やっと三月を迎えることができました。
 どの時も大変でした。けれどどの時も家族や仲間に助けられました。神さまがどの時もしっかり見ていてくださったと確信しています。
 
 さあ、これからは、何をどれだけどんなふうに食べればよいかを発信していきたいです。笑顔で食べる環境や情報を発信していきたいです。どの時も神さまに問いながら、祈りながら。

 (いけだ かずみ)
(みつばさ No.308 2010年7月号より)


           


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