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【スチーム狂時代】
-STEAM FAN-

    ■アナログ作品
    ■使用画材:不透明水彩
    ■雑誌「ザ・スニーカー」(角川書店)
      97年8月号掲載


■作品解説■

 蒸気機関に惚れ込んだ猫の話。 手先の器用な彼は暑い夏を快適に過ごそうと、扇風機を作りました。が、その動力は蒸気機関だったので、部屋の中は余計に蒸し暑くなってしまいました。

  そんな訳で、周囲の人(猫?)には専ら不評だった彼の扇風機ですが、その後も彼は諦めずに改良を重ね、冬には「スチームファンヒーター」として売り出し、そこそこ儲けたという話です。

 題名の「FAN」は「愛好者」と「扇風機」を引っ掛けたダジャレだったりします。 辞典の図版を見ながら、いろいろ怪しい装置をデザインするのは、なかなか楽しい経験でした。

 反省点はオーバーオールの質感が、ゴムのようになってしまったこと。 室内の暑苦しさが表現できていないこと。 猫の表情も今ひとつでした。

 

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