ハトさん日記 本文へジャンプ
 

マルちゃん日記


我が家に1羽のハトがやってきました。我が家でのハトさんは2羽目です。2002年4月に保護したハトは傷も癒え1ヶ月後に無事自然に飛び立ちました。所が今度来たハトは片方の翼が骨折しておりこのままだと再び飛ぶのは無理な状況です。そんな怪我にもめげず日に日に元気を取り戻したハト。そんなハトさんの様子を写真を交えながら紹介します。大怪我を負っても生きようとするハトさん、幸せになれますように。
7月24日(水)
仕事が休みのこの日、家にいた娘と2人でお昼を食べに出かけました。駅の近くで食事をし、銀行に用事があったので向かいましたその途中電車のガードがあります。そのガード下は去年ハトを保護した場所でした。元気になり自然に戻したのですが、娘はその場所が気になるようです。外を見ていた娘の「あれ?」の声にどうしたの?と聞くと「ハトがいる。怪我をしているみたい。チョット見て来るわ。」車を駐車場に入れ私は銀行へ、娘はハトの様子を見にそれぞれ行きました。銀行で用事を済ませると娘が来ました。やはり怪我をして動けなかったようです。とりあえず近くにある娘のバイト先に行って要らないタオルを貰って来るとの事。二人でバイト先に行きタオルを貰いハトのいる場所に戻りました。
 ハトはかなりの怪我をしています。あいにく水曜日の午後は動物病院がお休み。ハトさんには可哀相だけれど1日待ってもらわなくてはなりません。とりあえずハト用の餌を買い、ついでに前々からあった方がいいなと思っていたケージも買いました。所がハトさん餌を食べません。とにかく餌とお水を入れた大きなダンボールに入れました。どうか明日まで元気でいてくれますように。
7月25日(木)
ハトを病院に連れて行きました。火曜日にホームズが病院に行ったばかりなので先生が「あら?」。実はハトを保護したんですけれどと言うと「確か去年もありましたよね」ゲッ先生覚えてた。早速見ていただくと翼が片方折れてました。その上骨折は昨日の事ではなくここ数日の間のようでした。後で鳥に詳しいスタッフと相談してみますね、との事で今日は入院となりました。 7月26日(金)朝病院にこれから連れに行きますと電話をかけ出かけました。私が病院に着く前に抗生物質の注射を打っておいてくれるそうです。ハトさん、包帯のギブスを巻かれていました。羽の骨折は時間が経っている為飛び出してしまった骨の先が黒く変色しています。その為骨の先端を削り何とかもとの場所に入れ包帯をギブス代わりにしているそうです。包帯を巻いた部分は肺がある為、余りきつく締めると窒息してしまうのである程度余裕を持たせた巻き方でした。その為包帯と体の隙間に片方の足を入れてしまいます。これは翼が片方包帯で巻かれている為バランスがとれないのでそのような状態になるそうです。先生から餌を食べない時の強制給餌のやり方を教えてもらい、抗生物質の薬を貰い帰宅しました。この時の体重250グラム。

7月27日(土)
強制給餌をしていますがトウモロコシなどのチョット大きな粒は飲み込めません。しょうがないので小さい粒を選んでは口の中へ。これがなかなか大変。時間がかかる割には量が進みません。娘がネットで調べて九官鳥の餌を水で溶くと食べるかもしれないと試しましたがダメ。まぁ食べないよりはいいか、の状態です。
7月28日(日)
病院へ。サポーター代わりの包帯を取替えてもらいました。翼の内側に傷がありますが、腫れも引き始め状態は良好。ただ、怪我をしてから時間がたっていた為、傷口が青く変色しています。その部分からの感染症に罹る可能性は残されています。病院で見た所まだ巣立ったばかりの幼鳥だそうです。
7月29日(月)
やっと大きな粒の餌を飲み込めるようになりました。やれやれ。これで少しは量が増えるでしょう。バランスをとるのが難しいのですが(ちなみに尾羽もありません。)どうやら自分で立てる様になりました。ホームズに薬を飲ませていたせいか、はたまた私は天才なのか?強制給餌も随分と上達。娘に何でそんなに上手く食べさせられるの?と言われるほどです。
さて、ハトさんの受け入れ先を探さねばと、電話をかけたのですが・・・・。なんと、ハトとカラスは害鳥。例えどんな状況でも保護してくれる所はありませんでした。冗談じゃないやい。増えすぎたとか糞害とか言うけれど元はと言えば人間が元凶。ハトを拾った娘と一生懸命治療してくれる病院のスタッフと、何より生きようとするハトの為殺すなんてとんでもない!いいわい、そんなら我が家で面倒見てやる!
7月31日(水)
定期検診のホームズと一緒に病院へ。包帯を替えてもらい傷の様子を見てもらいます。前よりも一段と腫れは引いているようですが新たに足の怪我が判明。片足が力が弱くなかなか立てない一因にもなっていたのですが、どうやら脱臼している様です。一部分腫れているのでその場所が脱臼している模様。ただ、骨折は無いようで徐々に良くなっていくそうです。本日の体重160グラム。あちゃ~、減っちゃった、100グラム近くも。無理ないよねぇ、本格的に食べ出したのは月曜からなんだもんね。いっぱい食べて体重増やそうね。もうチョット飲むようにと抗生剤の液体を貰いました。
8月3日(日)
今日また病院へ。包帯を取ると傷の状態が余り良く無いようです。骨折した骨が黒く変色するほど時間が経っていた為その部分の化膿が収まってません。また、化膿した部分が奥に広がっている可能性もある為、敗血症を起こし死に至る可能性もあります。傷口を縫い直してもらいました。
体重は前回私の聞き違い。260グラム。最初が280グラム。落ちたまま横ばい状態でし。でも、夕方になってやっと自分で餌を食べるようになりました。良かった~。
8月6日(火)
前回巻いてもらった包帯の位置がずれてしまい、立っていられずすぐにコロンとひっくり返ってしまうので、ホームズと一緒に病院へ。包帯を取り前回縫った傷口を見てもらうと良好。今日は翼だけに包帯を巻きました。所が上手く立てない。癖になってしまったように、包帯を巻いてある方に傾いてしまいます。先生とスタッフの方2人がかりで「こうやって立つのよ」とやってくれ、見事上手に立てた時は思わずみんなで拍手!早速やりたくてしょうがなかった毛繕いを始めました。包帯が取れるのにあと1週間くらいかかりそうです。
家に帰る途中もケージの中で一生懸命毛繕い。家に帰ってからは元気マンマン。機関銃のように餌を食べ水を飲み・・・・・。でも、すぐ疲れるらしく「食べさせてぇ~」。余り食べさせていると自分で食べなくなるとの事で、これからは少しスパルタで行くと娘は申しております。
8月13日(火)
先週病院に行った翌日くらいからハトさん、自分で餌を食べなくて給餌をしなくても大丈夫になりました。怪我をしている方の足もずいぶん力がついてきたようです。
自分で食べるようになってから傷の回復も早くなり、尾羽も生え始めお尻のうぶげも生えてきました。
今日は病院に行く時も病院でも帰る時もピィピィうるさい事。余りの元気さに先生もビックリ。ギブス代わりの包帯をとる予定でしたが、まだ治療を始めて3週間なのでもう1週間様子を見ることになりました。今でも狂暴ハトなのにこれで包帯が取れたらどうなる事やら。主人が庭の木の枝で止まり木を作ってくれたので、自分で上ったり下りたりもしています。
我が家の猫たちとの関係は・・・・・。ハトさんがいる部屋には猫たちが入れないようにしてありますが、この間娘が部屋に入り知らない間にこうすけが入りハトさんと遭遇。このハト、こうすけを見ると向かって行き鼻を突っついた!突っつかれたこうすけは唖然として固まってしまったそうな。ホームズが入った時も窓の縁に座ってハトを見るホームズに、ケージの中からガン飛ばし。アガサとポワロにいたっては部屋に入ろうともしない。やっぱりダメ猫軍団です。トホホホホ・・・・・。
8月19日(月)
1週間たちました。回復は目覚しいものがあり、抜けていた羽根が大分伸びてきました。それと共に益々狂暴化!それでもケージが自分の家と思っているらしく、掃除の為ケージから出すと一目散にケージに入ろうと駆けて行きます。ケージの網の幅が広いので間から頭を突っ込んで入ろうとするんです。猪突猛進、まっしぐら。前のハトもそうだったんですが、怪我で飛べないと歩くのがとても早い。走ってるそのものです。
病院で包帯をとってもらいました。1ヶ月ぶりです。とっても嬉しそう。診察台の上ではやはり怖いのか私の方ににじり寄ってきます。やっぱりハトでも分かるんですよね。かわゆいのぉとこの時ばかりは思います。骨折した方の翼は少し下がっており、やはり飛べるようにはならないそうです。10回近く病院に通ったので先生方にはとてもお世話になりました。入院、手術、抗生物質の薬、すべて無料。先生に「お世話になりました」と言ったら「いえいえ、そちらこそご苦労様でした」と言われました。今日で通院はお終いです。ハトさん日記もとりあえずここまで・・・・・。また、時々アップします。