ホロ苦い青春の思い出も披露
「さわやかさ」で新たなファンを獲得
三遊亭好二郎氏のさわやかな写真(=写真)がこのほど、後援会長によって撮影され、公開された。
前座時代は「エース」、二ツ目に昇進してからは、「落語界の革命児」「名手」などの異名を持ち、噺の評価は高い一方で、好二郎氏の全体像に関しては、「毒舌」「邪(よこしま)」「怪しい」「卑猥」「悪魔」など、若干いかがわしい形容が冠されることが多かったが、この写真の公開をきっかけに「さわやか」が加わると見られており、好二郎氏のさわやか路線への変更が加速していきそうだ。
この写真は、神奈川県北の都市にある某ファミリーレストランで撮影されたもので、好二郎氏がドリンクバーでアイスカフェオレを自身で注いで自席へ戻ってきたところを撮らえている。好二郎氏が胸を張り、やや誇らし気な様子が印象に残る作品となっている。
撮影した後援会長と好二郎氏は極めて親しい関係にあるとされ、撮影者と被写体は強い信頼関係にある。そうした関係が作用してか、図らずも好二郎氏の無防備な表情がイキイキと写り込んだとみられ、「これこそ本当の好二郎」とする見方もある。
この写真が撮られた直後、ふたりの間では、「ファミレスドリンクバー」談義で花が咲く。
「高校時代に飲み放題のドリンクバーが登場した時は、衝撃でしたね」「俺なんかコカ・コーラの原液タンクを空にするまで飲みきったものだよ。おかげで翌日は猛烈な下痢さ!ハハハ」など、青春時代のホロ苦い思い出を語り合い、ふたりのテーブルはさわやかさに包まれていた。
好二郎氏に関わる人々は、曲者が多く(女性を除く)、「さわやか」さとは無縁とされてきていたが、今回の路線変更にともない、好二郎周辺がさわやかになっていくと見られており、新たなファン層拡大に寄与しそうだ。
(2002年4月26日配信)
好二郎氏が、凱旋
ざま昼席落語会、大盛況
ざま昼席落語会が4月13日、ハーモニーホール座間中ホール(神奈川県座間市)であり、三遊亭好二郎氏が出演した。
三遊亭好二郎氏は前座時代、好作の名で同落語会の開口一番を2年余り務めており、今回の落語会は、二つ目昇進後のいわば、凱旋公演にあたる。
当日は、130人ほどの観客が会場を訪れ、熱心なファンが好二郎氏へ熱い声援を贈った。
三遊亭好二郎氏の演目は「強情炎」と「お見立て」。2席とも好二郎氏が登場すると、盛大な拍手とと共に「よっ!好二郎」という掛け声が途切れることなく響き、同地での人気の高さが伺えた。
噺もほぼ爆笑の連続で会場を沸かせ、観客は満足した様子だった。
また閉会にあたり、会場全体で参参七拍子で閉めた。これはトリとして出演した三遊亭道楽師匠の呼びかけで行なわれたもの。
会場は昇進祝福ムードでいっぱいとなり閉会後もその熱は覚めやらず、出口ホール付近で好二郎氏は、ファンらにもみくちゃにされながら記念撮影に写りこむなど、感謝とお礼を述べていた。
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写真=ファンらに囲まれる三遊亭好二郎さん。4月13日、ハーモニーホール座間
(2002年4月14日配信)
4月17日 落語勉強会
三遊亭好二郎 30の手習い
三遊亭好二郎の二ツ目昇進にともない4月から12月まで、毎月1回の予定で、落語勉強会「三遊亭好二郎 30の手習い」を開催する。
第1回目は4月17日(水)、午後6時30分開場、午後7時開演(午後8時30分終演)、西日暮里五丁目町会会館(下記地図参照)で行なわれる。
チケットは当日1200円、前売り1000円。受付は、本ホームページか、お江戸両国亭両国寄席(毎月1日から10日まで受付窓口にて)をご利用ください。
会場案内
JR線・地下鉄線 西日暮里駅徒歩2分
2002年3月21日配信
たとえお客様が一人でも
好二郎氏、芸の道に全力
三遊亭好二郎氏は3月2日、二ツ目昇進を受けてその意気込みを断片的に語った。
「一生懸命。初々しい。たとえお客様が一人でも、俺はやる」。
好二郎氏は2002年3月1日に二ツ目昇進を果たし、同日から東京・両国の両国寄席に10日間連続の予定で出演。4月以降も独自で勉強会を開催することを明らかにしており、さらに芸の道に邁進する方針を固めた。
今後の活躍に期待したい。2002年3月3日配信
東京・両国、お江戸両国亭の高座にあがる三遊亭好二郎氏 2002年3月2日
好二郎氏に春
3月1日から連続10日間出演 東京・両国寄席
三遊亭好二郎氏が3月1日から両国寄席に連続10日間出演。春の到来とともに祝賀ムードが盛り上がっている。
両国寄席の番組表にもその喜びの季節を紹介する記事が掲載されている。口上から一部を引用し、ご紹介したい。
「3月6日は二十四節気のうち「啓蟄」にあたります。春の到来を待っていた虫たちが、土の中からぞろぞろと這い出る頃です。
それにあわせたわけではありませんが、両国寄席にも春の到来を喜ぶ若手がいます。好楽門下の好作君です。三年半の前座修行を終えて、3月1日付けで二ツ目に昇進し名も好二郎と改めることになりました。今月はその祝賀の寄席になります。皆さんも一緒に祝ってやって下さい」。
注・詳しくはスケジュール欄をご覧下さい。2002年2月25日配信
「え!こんなところで落語?」
好作氏が、路上でライブ
常識を覆すゲリラ的試み
三遊亭好作氏があす2月11日、山下公園(横浜市)で、落語界で初めてとされる路上ライブを実施する。時間は午後7時30分頃からを予定。この試みは、同氏の二つ目昇進にともない、落語を若い世代や女性などに広く認知してもらうことを目標として行なわれるもの。落語は、古い体質の考え方も残り、若い世代へのアピールが不足しているとされ、好作氏はそうした閉塞感を破り、新たなファン層へ食い込みたい考えだ。
路上ライブは、若い音楽家やパフォーマー、大道芸人、色物系の漫談などでは、これまでも実施されてきたが、落語では初めてとされ、話題を呼びそうだ。また音楽の分野では、「ゆず」らが路上からメジャーデビューを果たしており、好作氏は、若手ミュージシャンとの路上セッションも考えている。ミュージシャンとともにメジャーへの道を切り開きたいという思惑もありそうだ。第1回目のライブ開催地・山下公園は、「ゆず」発祥の地である伊勢崎町とはJR関内駅をはさんで正反対の海岸に位置し、またデートスポットとしては、MM21地区におされ、凋落の一途をたどっている。好作氏は、ゆずに対抗意識をもやす一方、ライブで山下公園の人気に巻き返しを図りたいところだ。
ライブの具体的な手法としては、「後援カー」の荷台を高座代わりとし、そこで15分程度の噺を披露するという。「後援カー」は、同氏の後援会長が最近購入した軽自動車が充てられる。落語が可能かは最近行なわれたリハーサルで実証済み(=写真)。好作氏はかつてトラックの荷台で落語をやった経験もあり、それを生かしたいと話していた。ゆくゆくは「移動落語」にもチャレンジしたいという。
また今回のライブが成功した場合、本格的に活動する方針もあるとし、「バス停落語」「始発落語」など、不特定多数の人が滞留する駅前などを中心にゲリラ的ライブを敢行。『落語シャン(仮称)』第一号を目指す。好作氏は「やる気になってきた。俺は負けない。淡々とやる!」と強い決意を見せていた。
ライブにともないテーマソングを募集している。詳細は、後日本頁で告知する予定。(2月10日配信分)
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