11月2日 小板の神楽 


今日は私の田舎の神楽(カグラ)の日。午後6:30に劉 華平さんと会社を出発。
劉さんは、9月18日から約2年間の予定で上海のソフト会社から当部に長期派遣中。

初めての外国に一人で暮らすなんて、大変だ。

広島駅まで歩いて、車で出発。広島インターへ向かう途中でインター手前にあるマクドナルドで軽く腹ごしらえ。
そのままインターチェンジにと思ったら、出る方向を間違えて、希望の道に復帰できず、大回りをしてようやくインターチェンジにのった。

例によってトンネルだらけの中国縦貫道を通って小板へ。夜だから、景色もなにも見えやしない。

9:30ごろ小板に到着。しばらくして、府中組(姉、姉の旦那、しょうた、ひろ、ようこ)も到着。
夕食前に劉さん&親父で中国談義。劉さんのおとうさんは自動シャッターの工場をやってるんだって。みんなで夕食を食べた後、今度は、りょうちゃん(弟の奥さん)と劉さん、筆談を交えて国際交流。中国の人とは、書くと結構通じるのがうれしいよね。ただし、こちとら日本語変換ですっかり鈍った体では、手書きで書けない漢字が多いのが難。(左からりょうちゃん、劉さん)


12:00近くなってみんなで徒歩で神社に移動。今夜は満月で懐中電灯不要。
ついたときにちょうど最初の舞(マイ)が始まった。劉さんと見物席に座ったら、知り合いのおじさんが、「隣は彼氏かい?」だって。劉さんは当年とって25歳。さすがに、いくらなんでもねぇ。

最初の演目は「人倫(ジンリン)」。人倫という鬼を正義の味方「神(シン)」が退治するといいう話。太鼓の上に飛び乗って(なんとかよじ登って?)威嚇する鬼と弓矢を構えた神が対峙するシーン。

次の演目は「恵比寿舞」(エビスマイ)。福の神恵比寿さんが、みんなに福を配って回る。福の実態は、お菓子、みかん、紅白餅。

神社の隅の売店コーナー。饅頭を焼くのは、りょうちゃんとようこ(姉の末娘)。こっぺおばちゃんはこの手前でおもちゃのくじ引き売りをやっています。

このあたりでも珍しい演目「盆舞(ボンマイ)」。2枚の木のお盆を手のひらに乗せて、そのままでんぐり返りをしたり、1枚のお盆を両手でくるくるひっくり返す、いかにも「芸」らしい舞。劉さんにはこれが一番面白かったみたい。

ひろは、神楽の間中ほとんど熟睡。なにも、そんな格好で寝なくてもいいのに。

一番激しい「元寇(ゲンコウ)」。日本に攻め込んできた、フビライハンの収める元の国の軍隊を日本軍が撃退する、というお話。4人がタイミングを合わせて、刀で切り結び、そのたびに火花が飛び散って迫力満点。

最後は「ショウキ(漢字忘れた)」。髭もじゃの鬼は「疫神」。つまり、伝染病。それをショウキという神様が見事退治するという話。

AM3:00過ぎ、無事終了。
せっかくなので、劉さんもショウキに変身。細工のせいで上着だけでずっしり。これを着て面をつけて踊るのは、さぞかし重労働だろうね。それにしても、劉さん、よく似合ってるよ。(レンズが汚れていて、綺麗に取れなくてごめんね)

翌日はあいにくの雨。
劉さんも交えて漢字ナンクロのパズルでしばらく遊ぶ。「同工異曲」「意馬心猿」は劉さんが見事解決。4文字熟語は中国から輸入したままのものが結構残っているみたい。

そのあと、傘をさして牧場めぐり。これは肥育牛舎。(左から、ひろ、劉さん、ようこ)

ちょうど牛を放牧したところ。お目当ての場所があるのかないのか、数十頭の牛たちが地響きを上げながらダッシュ。

ここがお目当ての場所だったのかな?ダッシュをやめて草を食む牛たち。(左から、かっくん、劉さん、ようこ)

と思ったら、また別の方向に猛然とダッシュ。ダッシュしながら、だんだんこっちに近づいてくる。どうやら私たちが恐いけど興味津々なのが原因か。牛にもそれぞれ性格があるようで、ぽつんとむこうに見えている牛は、みんなの動向には無関心。

牧場の脇。紅葉真っ盛り、、、、は、わずかに過ぎているけど、まだまだ十分きれい。

牛の横断歩道用の出入り口。反対側にも同じものがあって、標識つきの柵をひらくと道路封鎖完成。注意書きは「ただいま牛が横断しています。しばらくお待ちください。」あんまり珍しい光景なので、道路封鎖に出くわして文句を言ったドライバーは今のところ皆無だそうだ。(左から劉さん、ひろ)

3:30、小板を後にする。トンネルばかりの高速道路では風情がないので、国道191号線を一路広島へ。ちょうど大田川の源流から河口までをドライブする感じ。5:30広島駅到着。劉さん、お疲れ様でした。ちょっと疲れたけど、いっぱい話しできて楽しかったよ。


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