2002年4月14日 花霞のころ


広島の桜はもうすっかり葉桜だけど、小板の桜は咲いたかしら。13日の夜から14日の夕方にかけて、HPの取材もかねて小板へ。ついた早々、家のあちこちを家捜しして、HPのネタ資料を入手。よし、これでしばらくネタにはこまらないぞ。

翌日、まぶしいほどの快晴で汗ばむほどの暖かさ。山はまだ新緑にはほど遠いけど、あちこちで鳥のさえずりが聞こえ、春爛漫。猫も、砂もぐれになるのもかまわず、土の上で気持ちよさそうにごろごろ。そのごろごろを撮りたかったんだけど、カメラを向けると、すかさず私のところによってきて、私のところですりすり、ごろごろするので、結局とれたのはこれ一枚。

うららかな春の陽気に、育成牛舎の子牛たちものんびり日向ぼっこ。

写真をとろうと、しゃがんでカメラを向けていたら、「なんだ?なんだ?」と次々に近寄ってくる。

そのままじっとしていると、ぐるりと6、7頭の子牛たちに取り囲まれてしまいました。頭の上でフンフンにおいをかぎまわるわ、耳に鼻息はかけるわ、カメラをなめようとするわ。きゃー、頼むからそんなに近づかないでー。


(この鼻の模様-鼻紋は1頭1頭違っていて、指紋の代わりに個体識別に利用されています。)

しかし、牛のまつげは長いねえ。ちょっと分けてちょうだいな。


(耳の番号札は、「耳標」といいます)

しばらくすると、興味はすっかりうせてしまい、皆さん解散と相成りました。

さてと、じゃあ、写真とりに出かけますか。

まずは、なごりコブシを発見。あー、コブシを見るのは何年ぶりか。会いたかったよー。来年は咲いているうちに見に来るからねー。

次に不思議な木を発見。直径は20cmぐらい。上を見上げて枝の先を見てみると、あ、こりゃタラの木だ。へー、タラの木って大きくなるとこんな風になるのか。

今は人が住んでいない、子供のころ、つくし屋敷と呼んでいた家に行ってみると、一面倒れたカヤに覆われた中に、人知れずスイセンが咲き乱れている。ちょっぴり切ない「過疎の春」。

この家の近くの木で、ウグイスが盛んに恋の歌を歌っている。歌うのに忙しくて、私の存在は気にならない様子。双眼鏡ごしに何とか撮影に成功!!ウグイスってこんな鳥だったのか。

次は、小学校方面へ。前回満開だったオウレンは種になっていた。お目当てのイカリソウは、まだ花が咲いていない。残念。かわりにショウジョウバカマがピンクの花を咲かせていた。鈍いピンク色の花と、藍色のおしべの組み合わせが印象的な花。

小学校の下の田んぼは、田おこしが始まっている。起こしたばかりの土の黒々とした色が春らしい。

小学校の校庭。覆面をしたスズメのような鳥を発見。なにかをせっせとついばんでいる。後ほどの調査で「ホオジロ」と判明。(残念ながらピンボケ)

家にかえってくると、弟とお嫁さんがショベルで仕事にいくところ。私の目には、かっこいいオープンカーに乗っているカップルより、うんと素敵なカップルに見えました。

夕方、小板を後にして、一路広島へ。深入山と松原の間の釣堀の横には満開の山桜。

次は新緑を撮りに来るからね。


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