2002/11/2-11/3 初雪


文化の日の前日、11月2日は恒例の神楽の日。夕方から小板に移動。広島の家を出るときは、外気温7度だったのが、小板に近づくにつれてどんどん下がって0度。感熱式の標識の表示も「凍結注意」に変っている。今年はやけに冬が来るのが早い。

家の前につくと、ちょうどお袋さんが、饅頭焼きの道具を車に積んで、神社に出発するところ。神楽の開始は11時からだそうだ。

家に上がって、弟のおよめさん、亮ちゃんが巻いたという巻き寿司をいただく。なんやかんやいいながら1本平らげてしまった。亮ちゃんはいよいよ臨月にはいって、おなかははちきれんばかり。今月の後半が予定日だそうだ。

弟や親父も帰ってきて、近況報告に花が咲く。2日の昼間に初雪が降って、紅葉した臥竜山が冠雪していたそうだ。残念見逃したか。このところずっと暖冬だったので、11月初旬に雪が降るなんて、20数年ぶりらしい。

10時前に府中の子供たちが到着。引率はりっちゃん。りっちゃんに会うのは沖縄旅行以来かな。3人の子供たちのうち、真ん中のひろは今回欠席。高校受験のための模擬試験があってこられないとか。

11時、りっちゃんが仕入れてきた、おもちゃのくじ引きの準備(あたりがたくさんでるように、くじの数を調整)をして、いざ神社に出発。うー、寒い。マフラー、コート、手袋と完全防寒してきて正解だった。

神社につくと、まだ観客の姿はまばら。おもちゃを壁に吊り下げて、饅頭焼きの準備を始める。今回亮ちゃんは大事をとって欠席なので、おふくろさんと洋子が饅頭を焼く。饅頭の皮は蒸パンミックスをといたもの、あんこは、おふくろさん手作りの栗入り。値段は例年1個70円だが、今年は少し小さく焼いて特別j価格50円にすることに決定。私はいつものとおり、おもちゃ売り場を担当。

観客も集まり、神楽が始まる。赤ちゃんのときから見ているせいか、こんなちっちゃい子もかぶりつきで見入っている。

こちらは、「塵輪(ジンリン)」。迫力ある鬼が印象的な舞。

高齢化で舞子の数が減り、いまは5人で切り盛り。そのうちの若者2人は、毎週土曜日に帰ってきては練習を積んだそうだ。下の写真は、舞子が総出で舞う「元寇」。手前の日本軍を演じているのが若者2人。迫力ある太鼓をたたくのは80歳の原のおじさん。戦太鼓の迫力はまだまだ現役。4人の舞子が息をあわせて刀を切り結び、火花が飛び散る様に、ようこも饅頭をやくどころではない。

次の演目に向けて、舞子が休息&したくをしている合間に、20年前に小板に移住してきたプロの和笛の演奏家の内田さんが、心にしみる和笛を披露。笛1本を携えて、海外にも遠征に行かれるそうだ。11月23日の夜、RCCで放送予定のラジオドラマの笛も担当しているそうな。

最後の演目、「鍾馗(ショウキ)」が終わるとお開き。饅頭も、「お土産に」と帰り際に10個、20個と買ってもらったおかげでほぼ完売。片付けをして帰ると午前4時。最後まで饅頭焼きと店番を手伝ってくれたようこは、「一年で一番楽しいけど、一年で一番夜更かしできるけど、一年で一番つかれる」と言い残して就寝。私もコタツでダウン。

翌朝、8時すぎ。「雪がつもっとるよ」とのお袋の声で目が覚める。ほんとだ、写真とらなくちゃ。

外にでてみると、紅葉真っ盛りの山がうっすらと雪化粧。

深入山も幻想的な風情。

そうこうしているうちに、降りが激しくなってきた。まだ、11月はじめだよ?

最初はミゾレのような雪だったのが、途中からあられに変る。車のフロントガラスもこの状態。

牧場に足を伸ばすと、雪の降りしきる中、牛たちが放牧されている。心なしかみんな背中を丸めているみたい。

しばらくすると、雪がやむ。雲間から日もさしてきた。

牧草地の間を結ぶ道路に散り敷いた紅葉。

紅葉した深入山と、草を食む牛たち。

鮮やかに紅葉した山のむこうは、雪化粧した臥竜山

牧場の間からは、恐羅漢山のスキー場までが望める。

雪が降っている間は姿を見かけなかった鳥たちも、天候が回復するにつれて活動をはじめる。
今回撮影に成功した鳥はこちら。

色鮮やかなジョウビタキ。1度だけ5メートルぐらいのところにきてくれたんだけど、撮影失敗。残念。

ちょっと見はスズメにみえる、アトリの群れ。

拡大すると、こんな鳥。

ハトとスズメの間ぐらいの大きさのツグミ

おまけ。鳥を撮影中の私をぞろぞろと観察にきた牛たち。

短い秋もそろそろ終わり。また厳しい冬がやってきます。