声の宅配便


発端

2003年4月、親父さんから、最後のホームページの記事ねたをもらってから半年、最近はパソコンに向かうのがきついとのこと。このままでは、次の記事ねたがもらえるのはいつのことやら、と思っていた矢先、飛行機のマイレージの景品にボイスレコーダがあるのを見つけた。これだ!と思い立ち、早速申し込んだ。

しばらくして、ボイスレコーダが届いた。とにかく試してみようと、田舎にいって、親父との雑談を録音。
よしよし、うまく録れたぞ。これから記事を書き起こせばいいんだ。

イヤホンで聞きながら必死で書き取りに挑戦したが、このレコーダ、景品だけあってなーんにも機能がついてない。
聞き漏らしたが最後、また初めから再生しなおし。それでも何とかかんとか一部だけ聞き取って、記事の掲載に成功。<書き起こした記事はこちら

カナダからのリクエスト

掲載してすぐ、日本を離れて40年のカナダ在住のおば(親父の末の妹)から感想が届いた。
「広島弁がなつかしくてとてもいい。声が聞けるともっといい。」

実は私もそう思ってた。
でも、この景品レコーダー、パソコンにつなぐ機能がない。どうやったらパソコンに取り込めるのやら。。

景品レコーダのイヤホンとパソコンのマイク入力をつないでみたが、雑音ばかりで失敗。
やっぱり、パソコンに接続できるICレコーダじゃないとだめみたい。
と思い立ったら吉日とばかり、すぐさま、通販でパソコン接続可能なICレコーダを注文してしまった。

音声をパソコンに取り込むには?

ほどなく、念願のICレコーダが届いた。
次は、景品レコーダの録音を、こいつにうつさなくちゃ。

いろいろ試してみたが、結局、できるだけ静かな部屋で、景品レコーダを再生し、それをICレコーダで録音するという、何の工夫もない方法に落ち着いた。

かなり音は悪いけど、何とか聞ける。

ICレコーダの音声データをパソコンに移して、ICレコーダに付属のソフトを使って再生。
このソフトを使えば、任意の場所から再生できるし、再生スピードも調整できる。
聞き取りが格段に楽になったぞ。

ファイル分割の機能をつかって、ねらったところだけ取り出すのにも成功。

音声を届けられるようにするには?

でも、実はこのファイル、このICレコーダのソフトがないと再生できない。
誰でも聞けるようにするには、そういうファイルに変換しないと。
幸い、ICレコーダのソフトにファイル変換機能がついている。が、変換してみてびっくり仰天。
ファイルサイズが馬鹿でかい。このままじゃ、ホームページに載せるなんてとても無理。

ファイルを小さくする方法は、とパソコンのメニューを探してみると、Windows Media Encoderというそれらしいメニューを見つけた。
これを使うと、いろいろな音質のファイルに変換できる。

こうして、録音してから苦節2週間、ようやく音声ファイルの掲載に成功。

<音声ファイルができるまで:このときの音声はこちら

田植え歌の宅配

2003年6月、カナダのおばから「田植え歌が聞きたいなあ」というリクエストをうけ、ICレコーダを携えて、田舎へ。

「これに吹き込んでー」と親父にICレコーダをもっていくと、「いきなり歌えるかい」と、断られてしまった。そりゃ、そうだ。録音するには、やっぱり、雰囲気作りが大事。

次の日、食卓の真ん中にICレコーダをセットして、雑談しながら歌ってもらい、録音に成功。
さすがに、直接録音だけあって、前回の音質とはレベルが違う。衝動買いした甲斐があったというもの。

前回習得した手順でファイルを変換して、メール送信。
こうして、おばのもとへ、無事に田植え歌を届けることができたのである。

<音声ファイルができるまで:このときの音声はこちら(苗取り歌田植え歌1田植え歌2)>

(掲載:2003年7月5日)