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Great outdoor Canada!!  <→MAP>


8月3日(金曜日)、午後3時、おにぎり、コーヒー、麦茶持参で、Marlboroughの家を出発。ボストンの外環のようなI495で北東に向かう。前の車のスピードが落ちたな、とおもったら、いきなり台風のような大雨に突入。と思ったら10分ぐらいで、うそのように大雨地帯を通過。アメリカは雨の降り方も止み方も豪快??

通勤帰り+週末の行楽地への移動で結構込んでいる。大小さまざまなキャンピングカーはもちろんのこと、自転車をつんでいる車、バイク、ボードを牽引しているもの、あげくは馬をのせたトレーラを牽引している車まで、週末をOutdoorで楽しもうという車がたくさん走っている。I495からI95を少し北上するとMAINE州にはいる。高速道路沿いに広々した牧場があったりして、Massachusettsより、かなりのどかな感じ。

日がとっぷりくれたころ、ようやく、ボストン時間10時前カナダ国境に到着。カナダ国境はまるで料金所。パスポートを見せて、住所を告げたら即通過。車で国境を越えられるって日本人にはなんとなく変な感じ。

国境を越えるといきなり制限速度標識の単位がKMに変わる。右側通行までが変わったら大変だけどカナダも右側通行でよかった。国境を越えて約一時間半、Saint John(http://new-brunswick.net/Saint_John/enter.html)に到着。

中心部から、少し北にはいる。車で5分もいくと、とても人口120万の街の郊外とは思えない大自然の中。少し迷った挙句、ボストン時間12時前、Saint john時間1時前にようやく到着。おばちゃんは起きて待っていてくれた。

7年ぶりにあったおばちゃんは前より若返ったかと思うほど元気いっぱい。笑い方と口元が親父にそっくりになっていた。カナダの家の外観は、アメリカのに比べて凹凸がすくなくシンプル。でも2階の部屋が6部屋、1階に広い部屋と洗濯室、シャワー室、2台分のガレージ、サンルーム。とにかく日本人の基準からいうととてつもなく広い。その日は息子さんの部屋だった部屋に泊めてもらう。

次の日、せっかくカナダまで来てるのに、目がさめたのはSaint john時間9時。カナダまできてもやっぱり朝は弱い。あーもったいない。

車で河(Kennebecasis River)ひとつ隔てたKigston Peninsula半島の朝市のようなところにつれていってもらう。河ひとつといっても、結構な幅があり、橋はかかっていない。10台乗ればいっぱいというような小さなフェリーというか渡し舟というか、でむこう岸に渡る。この河は冬には全面凍ってしまい、この小さいフェリーは運休になるそうだ。

対面通行の路肩も十分ないような道だけど、制限時速は80KM,カナダの制限速度は甘すぎるのでは??Kingston Farmers Marketに到着。地元の人が野菜や木工家具、服、食べ物、ステンドグラスなど持ち寄って露店を開いている。この写真の人は、木片を組み合わせて作ったフラワーボックスを売っていた。Fermers という割には、野菜が少ないな。氷河のせいで、ここらで野菜をつくるのは難しいのかも。

帰りはもうひとつのフェリーを使って帰る。こちらは少し大きめの、20台ぐらい乗せられるフェリーが2台でピストン輸送。こちらは河幅が狭いこともあって、河の中に電熱線が引いてあり、冬はフェリーが通るところだけ凍らないようにしているらしい。

いったん、おばちゃんのうちに帰り、サンドイッチのお昼を食べて、昔の写真などをみて騒いだあと、市内観光へ。Market Squareが有名らしいので、いってみた。ヨーロッパ風の建物と、色とりどりの花が植えてあってとてもきれいな場所。
海のすぐ近くだが、海の水が相当冷たいらしく、海からの風がクーラーのように涼しい。

休日の割にやけに人通りが少ないのはこの日の気温(30度ぐらい?)がこっちの人には Too Hotだからだそうだ。バーのようなところで休憩。次にいくところを物色していたら、その店のお姉さんが、Reversing Falls が so funだよって教えてくれた。ここらの人はとてもフレンドリーで、知らない人にでもとても親切にしてくれるらしいのだが、本当だ。

Reversing Fallshttp://new-brunswick.net/Saint_John/reversingfalls/reversing.html)は、the Bay of Fundy(海)と, the St. John River(河)が 出会う場所。河幅が狭いため、引き潮のときの潮の流れが世界一速いらしい。かもめや、鵜もたくさんいて、眺めもなかなかのもの。

ここの目玉は、潮が早くなったころを見計らって、ボートでその付近を走り回るReversing Falls Jetboat Tours。ツアーの開始は5:20分。そのころには河はこんな状態に変わっている。

乗り場にいくと、水にぬれて困るものや貴重品は置いておけ、靴は脱いでいけとかいろいろ注意をされたあと、カッパとライフジャケットが渡される。

それを全部着終わっていざ乗船。12人のりぐらいのモーターボートで、結構なスピードを出して、波が渦巻く潮の中を波を蹴立てて走る走るとおもったら、急ターン。上から横からウォータースライダーのような水しぶきをかぶりまくり、ボートの中はたぷたぷするほど水浸し。

20分の水行でツアー終了。上半身はカッパのおかげで被害はほとんどなかったけれど、カッパのズボンに穴があいていて、下は完全におもらし状態。でも、ほんとに So Fun だったよ。バーのお姉さん、教えてくれてありがとう。

そのあと、おばちゃんのうちに帰って、庭と裏の森を散歩。日没が8:00ごろで遅い上、日没後もずっと西の空がぼんやり明るくて、遅くまで屋外で遊べる。

この家のペットは大きな犬が3匹と猫が1匹。一番大きいのがアキ(右奥)、若いのがジェシー(右手前)、年取ってるのがジャコ(左)、猫がキティー。アキは番犬担当で、知らない人を見るとよくほえる。しばらく遊んでいるとなれてほえなくなるけど、ちょっと間があくとまたほえる。このギャップがかわいい。この犬たちの得意の芸は、庭に生えているちょうちんイチゴのキャッチ。あれ、犬ってすっぱいの苦手じゃなかったけ?

庭のはずれからはすぐ遭難しそうな深い天然のもみの森。ここが毎日の犬たちの散歩コース。この一帯は氷河が削り取っていった岩だらけの土地で、表土がすごく薄い。そのため、ある程度木がそだつと直径40cmもあるような木が勝手に根こそぎ倒れてしまう。木が倒れたあとに小さいもみの木がたくさん育っていたりして、まるでもののけ姫の世界。木の上でちょろちょろしているのはシマリス。鹿もたくさんいるんだって。そのため犬があたりを嬉々としてかぎまわる。

夕飯をご馳走になったあと、サンルームで、広大な夜空を見ていたら、ヨーロッパ航路の飛行機が西から東に飛んでいった。

次の日は、おばちゃんの職場だった大学(http://www.unb.ca/welcome/maps/sj-campus-map.html)を一回り。丘の上の広々とした敷地内にあって、眼下にはSaint Johnの街とSt. John Riverが望める。
そこから、近所のRookwood Parkへ(http://new-brunswick.net/new-brunswick/maps/rockwood.jpg)。森の中にいくつもTrail roadがあって、自然がいっぱいの木漏れ日の中、ほんとに気持ちよく散歩ができる。ここらにはブルーベリーの藪があって、今の時期たくさんの人がブルーベリー狩りに訪れる。昨日おばちゃんにご馳走になった。売っているブルーペリーより一回り小さいが、野性味があってとても美味。

そろそろ、出発しないといけない時刻。仕度をしていたら、庭に黄色い小鳥ゴールドフィンチや、ハチドリがやってきた。小鳥がこぼしたえさを拾いにシマリスも登場。2倍ズームのデジカメではちょっと力不足。双眼鏡越しに何とか撮影に成功。

庭のぶどうにはロビンという鳥が巣をかけている。大自然の懐に抱かれて時間のたつのを忘れてしまう。

名残はつきないが、なにせ帰りも800KMの長旅。昼過ぎにおばさんのうちを出発。しばらくいった海岸沿いの道で、霧が大量発生していた。冷たい海で暖かい空気が冷やされて霧になるのだろう。少しいくと霧が晴れてきて、海岸に降りられそうな場所を発見。海水はやっぱり井戸水のように冷たい。海の色は冴えた青でまるでガラス細工のよう。


お腹がすいたので、道端のガソリンスタンドつきのレストランに入る。ガソリンスタンドのところに、砂が渦を巻いて吹き上がっている。「あの、竜巻のようなもの、何?」「竜巻じゃん!!」。初めて本物の竜巻を見た。写真は残念ながら間に合わず。

一面の背の低いもみの森と点在する済んだ青色の湖を眺めながら一路アメリカへ。Main州に入るとカナダの森の風景ともそろそろお別れ。Massachusettsに入ったころ、旅の仕上げに空に大きな飛行機雲の×印が出現。

出発から9時間で自宅に到着。たった2日で、Massachusettsの風景が暑苦しく感じられるほど、さわやかでのどかなカナダの旅でした。


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