平成19年9月某日17時、将軍様の号令により 、一時間一本勝負の‘チョイ飲み’が港区芝にある串揚げ屋「たけちゃん」で開催された。ここは知る人ぞ知る呑んベぇの聖地と云える店である。極めて細かく砕かれたパン粉に種類豊富な具が包み揚げられ、それを 「二度漬け禁止」のウスターソースに突っ込んで頬張る。スナック的感覚で愉しめ、サワー系のアテにピッタリ。無論、ひっきりなしに客が訪れるので長居は憚られるが、仲間同士楽しく、美味しく、そして何より安く飲める店で、まさに将軍様ご所望の‘チョイ飲み’に相応しい店なのである。なお、当店で一等オススメする串は「紅生姜」。サクサクとした衣の食感に、大判に切られた紅生姜の辛味と酸味が口の中いっぱいに広がる。シンプルながら絶妙なハーモニーであり、この食感と味を壊さないためにも、是非、これにはソースを漬けないでそのまま口に入れてもらいたい。ちなみに、私は紅生姜を五本にレモンサワーを三杯で120%満足だ。

　さて、その日は将軍様の他、富士様、湯担保、金太郎でのお付き合い。宴もたけなわ、そろそろ終いというところで誰から発せられたのかは記憶が定かではないが（殴)、こんな提案が出される。
　


「たまにはこのメンバーで、遊びに行くのは如何だろうか？」
　


将軍　　 「遊びって何処へ？」
金太郎　「将軍、このメンバーで 考えてくださいよ。およそ検討はつくでしょう。」
将軍　　 「あは、わかった。川の先は堀の丸だろ！お前も好きだよねェ。」
湯担保　「悪くない ね。」
富士様　「私は遠慮する。」
金太郎　「ほんと、アサハカな考えですね。箱根は紳士富士様亭ですよ」

富士様　「 えっ！うち？」
将軍　   「・・・さて、ちょうど約束の一時間だ。私はこれから地元で海苔嬢と風呂板爺との会合があるから」
金太郎　「これ、将軍、 ちょっと待ってください。旅行をやるのかやらんのかだけ決めてから帰ってください」

湯担保　「カミさんに相談 してみないと・・・」
将軍　   「週末は大事な玉打ちがあるからなぁ・・・」
　
富士様  「うむむ。仕方ない、他でもない皆さんのご来訪だ。快く受けましょう」

ということで、とりあえずの約束を交わし、 店を出た後、チョイ飲みに参加できなかった小将軍にも電話し、約束をとりつけた。

そして次の日、涙声の一人・・・
湯担保「昨夜、 カミさんに旅に参加したい旨 伺ったところ、「ご旅行も結構ですが、受験を控えている娘のことをお忘れになりませんように」だってさぁ。仮に行ったとしても、その後ぐぁ・・・。今回は、家内安全をとるのが吉 かと。」
金太郎「そうですか。まぁ、気掛かり事があると旅の楽しみも半減というものです。残念ですが、お残りくだされ。」

こんなやりとりを経て、箱根仙石原にある富士様の別邸に、富士様、将軍、小将軍、金太郎の４人でお邪魔することとなったのである。
　


【平成19年10月13日（土）】


　17:00に渋谷駅近くのセルリアンタワー（舌を噛みそうな名前で、誰も覚えてなかったという事実）で落ち合い、いざ出発。
　 ルートは国道246号→東名→小田原厚木→国道１号→国道138号。途中、富士屋ホテルのある「宮ノ下交差点」で本来138号線に曲がらねばいけないところ、会話に夢中で通過してしまい、ひどく遠回りをする羽目に ＿|￣|○　が、ケガの功名か強羅駅付近で狸どんに遭遇。「俺はここの主だが何か？」といった出で立ちで、 堂々と道路を横断しておられた。
　19:00に富士様と待ち合わせの小田急ハイランドホテル前に到着。 ホテルで‘美味しい水’を汲まれて待っていた富士様を乗 せて別宅に到着。

　

　

　それでは、早速、おぢゃまします！

　

　　

エントランス＆ロビー

　

そして、お部屋へ！

　

　

広々としたリビングと小将軍と金太郎が寝る和室

　

　

そして！将軍と富士様の愛のベッドルーム＾＾

ではなくて、

　

「富士様の奥様、ベッドをお借りして大変申し訳ありません。」　

そして、また、よろしくお願いいたします ｍ（_ _ ）m

　

自称「大鼾」の将軍は、 富士様に耳栓をプレゼント ＾＾

実際、効果はあったのでしょうか（謎）

隣の部屋で寝ている某君は、あまりの 爆音におののき、こっそり扉を閉めたのは内緒だったりする(爆)

こちらのお部屋、来年は将軍と湯担保の愛の鼾 大合唱ルームとなる予定＾＾;;;

　

　

と、一息ついたところで富士様にお風呂を勧められたので、言われるままに・・・

　

　

大涌谷を源泉とする湯

白濁として硫黄の匂いが漂う。そして、入った瞬間に肌がすべすべに。

このクラスの温泉は、数多ある温泉旅館に行ってもなかなかお目にかかれるものではないと断言できる。

まさに極楽の極致。

　

　

　

　

綺麗サッパリ気分も上々♪

そして、いよいよ晩餐の開始だァ！

　

　

乾杯は御殿場高原ビール♪

富士様には、わざわざ御殿場で買ってきていただきました。

淡い色で飲みやすいピルスナービール。うまかァ～＾＾

　

また、用意してくださったツマミがまた最高！

栗のような×△●☆の絶妙な煮加減＾＾、そしてイカ焼きも美味。

小将軍が持参された‘高級’チーズ鱈がまたツマミに合う！

　

　

そして、メインに突入♪

　

シャートー・デュ・ラマルク（1990）＆シャトー・トゥール・ブランシュ（1995）

年代モノで、琥珀色に変色していた。

しかし、本来であれば筆者が生意気にも味に対するコメントをするところだが、

風邪により鼻が詰まってしまって、実は全く味が判らなかったのである（涙）

将軍と小将軍は「これはウマイ！」と言っておられたが・・・

　

ぢつは富士様、自称ワイン通

話題がイタリア、フランスに及ぶと「トスカーナ、ブルゴーニュ、ボルドー・・・」に始まり、

キャンティ、パンティ、ストッキング（殴蹴)と延々話が繰り広げられるのである。

が、その富士様、何を隠そう人一倍「鼻が効かない」という致命的なハンデが あり、

本当にワインの味が分かっているのだろうか？というのが専らの噂である(爆)

　

さすがにワイン通だけあり、コレクションはなかなかのもので、

このとおり一切使っていないお風呂場がワインセラーとなっている。

　

　

で、これを見た小将軍が

「このワインセラーの一番下に、一等の上物が隠されているような匂いが・・・」

早速、そのことを富士様に尋ねてみると・・・

「あれ、バレちゃった？では、もってきてみましょうか」（見せる気マンマン）

　

　

ジャッジャーン！

シャトー　デュクリュ　ボーカィユ 1992

現在の参考価格　24,000円

　

　

そして禁断の！！

シャトー　マルゴー 1992

現在の参考価格　52,000円

　

いやいや、恐れ入りました。

では、早速コルクを・・・(殴)

　

これは 永久保存版 とのことであります。

「将軍！開けちゃだめですぞ ォ！」

<`ヘ´>

　

で、先の２本のワインを空け、お次はテーブルの上にあった角瓶でも飲もうかというと思っていたところ、

富士様より「コレ飲んでよ。もらったけど、僕、飲まないからさ 」

と箱入り娘のコレをご提供いただく。

　

金太郎「いやぁ、こんなの僕らには勿体ないですから・・・」

とかいいながら、すでに蓋を開けてたりする(爆)

　

小将軍「こりゃァ～狂い水だァ。」とグビグビ♪

「これ、銀座のおネェちゃんいるところで飲んだら、いくらするんだろか？」

など会話しながらグビグビして、あっという間に空に・・・

ちなみに、ブランデーの格付けではV.S.O.Pが一番上だと思い込んでいた筆者が恥を書いたのは内緒(爆)

だって、中華ではよくXO醤なんか使うじゃない？＾＾；

　

この後、気分の良くなった将軍が湯担保に電話を掛ける。

将軍「あ、もしもし、湯担保？こっちは楽しくやってるよ～、今何やってんの？早く来ればいいじゃん。

え？奥さん今お風呂だって？んじゃ今日はд＄жШ㊥・・・」

もはや独壇場でありました＿|￣|○　湯担保さんスミマセン^^;

　

ご満悦の将軍ペア

　

　

　

さて、富士様の趣味はワインだけではな く・・・

　

　

　　

筆者に言わせれば、もはや家の中が美術館状態＾＾；

　

　

その中でも筆者一番のお気に入りはコレ

ジャン・コクトー作

たった２本の鉛筆の線で描かれた女性の表情

　

鼻の直線、顎から首にかけての曲線が何より見事

この絵をみると、「彼女は一体何を思っているのか」と、深く見入ってしまう。

　

将軍「この絵のどこがいいんだよ！リョウタロウ （金太郎愚息（5歳））でも書けるだろ！」

<`ヘ´><`ヘ´>

　

　

そして、ワイン、絵に飽き足らず・・・

今度は焼き物ワールドへの誘い。

出るわ出るわのオンパレード(爆)

　

　

　

　

　

さて、次のお宝は？＾＾

　

富士様から、「紫の紐」「備前焼」「唐津焼」「昔の専務から貰った」の言葉を出たのは記憶しているが、

どれのことなのかはさっぱり＾＾；

　

　

焼物を片手に、真剣な眼差しの将軍

そして、

　

「う～ん、やっぱり俺は益子焼が一番好きだなァ」

<`ヘ´><`ヘ´><`ヘ´>

　

　

　

といったところで、本日午前中、子供の運動会（綱引き）と運転手をやった金太郎はオネムモードに＾＾；

皆さんはさらに飲まれていたようですが・・・

　

　

　

　

　

【平成19年10月14日（日）】

　

　（筆者）目覚めると、数日来出ている持病のゼンソクに加え、綱引きによる両腕の筋肉痛 ですごく辛い・・・。

　

富士様に用意していただいた朝食。何から何までスミマセン！m(_ _)m

　

　ホントにだるくて湯治に専念したかったのだが(爆)、今日はメインイベントである「散歩」がプランされている ＾＾；

　雲行きがあやしいので、ひょっとしたら中止になるか？と淡い期待があったが＾＾；決行することに ＿|￣|○

　

近々廃校になるという仙石原中学校。巨大な校庭。

　

　

澄んだ水の「早川」

芦ノ湖から流れ、国道１号に沿いながら小田原で相模湾に注がれる。

　

　

　

山、木に囲まれた仙石ゴルフコース。

「う～ん、素晴らしいロケーションですなァ。さぞや気持ち良いことだろう」

って、やりませんけど(殴)

　

　

　

皆さんの後ろを歩いていると、かる～くアルコールの臭いが(爆)

昨夜は相当飲みましたねえ＾＾；

　

　

　

　

１時間も歩くと、軽く汗ばんでくる。

自然の中の散歩は、都会の中とは違ってとっても気持ちが良い。

　

　

　

　

植物の知識さえあれば、山で自給自足できると言う富士様

　

　

　

　

箱根のお山はヒノキだらけ！

　

　

　

　

先日、関東地方を直撃した台風９号の残した爪痕

　

　

　

ぴったり1時間30分で　芦ノ湖の湖尻に到着

　

　

富士様がリュックに詰めてきてくれたビールとゆで玉子

これがめっちゃ冷えててウマ～

　

　

　

湖畔を歩くと、芦ノ湖キャンプ村に入る。

会費払うから仲間に入れて欲しかった＾＾

　

ここは宿泊施設もあり、家族で来たら楽しそうなところだ。

　

　

　

　　

昼食はキャンプ村内にある食堂で全員「ナポリタン（630円）」を注文。

何故か挽肉が入っており、ミートソースとナポリタンを融合させたようなスパゲッティ。

大ボリュームの麺はユルユル、ケチャッピーな挽肉味と、正直、筆者が作ったほうが美味いと思った（爆）

が、なんとなくまた行きたくなるような・・・そんな不思議な店だった。

　

　

箱根を代表する高木「ヒメシャラ」

昼食を終えキャンプ村を歩くと、赤い幹をした木に出遭う。

　

.

　

　

桃源台を経て野鳥の森を抜ける

　

　

　

　

仙石原プリンスホテル跡地に作られた日産自動車の研修施設と、某有名博士の別宅。

　

　

　

　

そして、「お茶のみましょうよ」という富士様のお誘 いのまま、大箱根ホテルへ。

　

んー、コーシーもいいんですが、とにかく疲れましたな＾＾；

　

　

ということで、今日は13km弱の散歩を楽しんだ。

　

将軍と筆者が「疲れたぁ」を連発していると、

富士様「こんなんで疲れてじゃ駄目だよ。僕はこれを軽く往復できるよ」

とか、いいつつ・・・

真っ先に寝ておられました（爆）

お疲れさまでした＾＾

　

　

そして、お次は夕食会場へ。

富士様亭から少しはなれたところにある 中華料理「太原（タイゲン）」

なんと送迎付であります＾＾；

　

高級中華ではなく、カジュアルな感じ。

富士様曰く「箱根ナンバー１中華＾＾」

　

　

　

空心菜　＆　レバニラ（絶品）

　

　

 

秋刀魚の南蛮揚げ（絶品）　＆　チンジャオロースー

　

　

　

マーボー春雨　＆　ライス

　

正直、どれも超美味。酒を飲んでる場合じゃない！＾＾

６時過ぎにはお店は満員に。

　

この後、本来ならば富士様亭でガンガン飲みまくる予定だったが、あまりに満腹で動けず。

その中でも、将軍ペアは角瓶を 空っぽにされていた・・・。

　

～　ということで、２日目終了　～

　

　

【平成19年10月15日（月）】

　

天気の良い最終日の朝。

富士様は散歩に、将軍ペアはまったりスモーキング＆お風呂、金太郎は朝ドライブに。

で、図らずも富士様に合流してしまう金太郎車＾＾；富士様に同席願い、道案内をお願いした(爆)

　

大涌谷の湯煙、オナラ臭が凄まじい＾＾；

　

　

仙石原はススキ畑で有名

　

　

　

別宅に戻り、朝ご飯を食べ、全員でドライブ。

今度は富士様カーで＾＾　やっぱり高級車は静かで快適ですなぅ。

　

しかし、快適はいいのだが、窓が汚れているのがとても気になる筆者＾＾；

　

金太郎 「富士様、ウォッシャー使って窓拭いてもらえませんか？」

富士様 「・・・・・・・・・実は、液が出ないんだよね、壊れてるのかも。」

金太郎 「・・・・・・・・・ひょっとして、ウィンドーウォッシャー使ったことって？」

富士様 「一度もない」

　

ということで、ワイパーマークのレバーを見ると、これをプッシュすればよいことが判明＾＾；

新車から６年経って、初めてウォッシャー液が日の目を見たという事実(爆)

ついでに、ボンネットを自分で開けてみたのも今回が初めてとのこと（更爆）

　

　

機械にはめっぽう弱いが＾＾；地理はお手の物の富士様

　

　

　

窓もスッキリ綺麗になたところで、箱根・芦ノ湖スカイラインを快走♪

　

　

それにしても、、、箱根には若者がいない・・・。

元ギャルが多いとご不満顔の将軍(爆)

　

　

それから一旦別宅に戻り、帰宅に向けお部屋を掃除♪

そして別宅を後に。

　

お土産ということで立ち寄った近くの腸詰屋さん。

後日、家族で食べたが、好評だった。

　

　

昼ご飯は御殿場まで下り、某●△×▼★の回転寿司で食べようと考えていたが、

ラーメン二郎以外では並ばないとのポリシーの下(爆)、うどん屋に 入ることに。

　

このうどんが以外や以外、もっちりの手延べ麺で、かなり美味かった。

皆さんご注文のカレーうどんも好評♪

　

ということで、帰りは御殿場ＩＣから東京料金所を通過し、蒲田方面と池袋方面で別れて帰路へ。

　

以上が「第一回仙石原の会」の全容である。

　

皆さん、お疲れ様でした。楽しかったですね！

そして、富士様には大変お世話になりありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします＾＾

　

　

　

後日・・・

当会の反省会が催される

やはりこのメンバーで紅生姜は外せませんな！＾＾ マイウ～

　

　

　

で、やめときゃいいのに、不死身のアマゾネスババが生息する某スナックへ・・・

　

ナントカの膨張率とかいいながらサイズを確認する将軍＾＾；；；

　

　

　

将軍のおもちゃにされる湯担保＾＾；；；

つか、それっ俺のネクタイなんすが（怒）

　

もう、こうなれば将軍を制止できる者はいない(爆)

　

　

　

　

<・・・fin・・・>