NEC玉川吹奏楽団 第24回定期演奏会 〜演奏曲のミニ解説〜


リュートのための古い舞曲とアリア 第3組曲
  (オットリーノ・レスピーギ)


「リュートのための古い舞曲とアリア」は後期ルネッサンスやバロック時代の音楽に関心を持ち続けていたレスピーギがローマのサンタ・チェチーリア音楽院の教授をしている時に、昔の作曲家たちの作品の調査研究の成果の中から生まれた作品で、16世紀〜18世紀初めに書かれれたリュートと鍵盤楽器のために書かれた作品を編曲して組曲としたものです。「第3組曲」は弦楽合奏のために書かれた4曲からなる組曲で1931年に作曲され翌年初演されました。

リュートは西南アジア(アラビア/ペルシャ)周辺のウード(ud;木の意味)という楽器が起源といわれ、16〜17世紀(ルネサンス初期〜バロック期)を中心にヨーロッパで愛用された現代のギターに良く似た楽器で、日本の琵琶と同じ起源だと言われています。