NEC玉川吹奏楽団 第24回定期演奏会 〜演奏曲のミニ解説〜


ミュージカル「マイ・フェア・レディ」
 (フレデリック・ロウ)


ミュージカル「マイ・フェア・レディ」は1956年にジュリー・アンドリュース主演で上演され大ヒットし、さらに1964年にオードリー・ヘプバーン主演で映画化されて、同年作品賞を含む8部門のアカデミー賞を受賞、世界中で人気を集めました。

1910年代のロンドン、音声学の教授ヒギンズは下町訛りの強い花売りの娘イライザと知り合い、研究材料としてイライザを完璧なレディに変身させることができるかで友人と賭けをします。喋り方やマナーを徹底的に指導して立派なレディとなったイライザは周りの人々を魅了しますが彼女の美しさはいつの間にかヒギンズをも虜にしていきます。

この物語はギリシャ神話にある、自分が作った象牙の像を愛してしまったキプロスの王ピグマリオンが神に頼んで像に魂を入れてもらい、ガラテアという名前を与えて彼女と結婚するという話を舞台化した戯曲「ピグマリオンとガラテア」を、ピグマリオンを音声学の教授、ガラテアを下町娘に置き換えて1914年にロンドンで上演された「ピグマリオン」が基になっています。
この舞台は1938年に映画化されて、その後アラン・ジェイ・ラーナーとフレデリック・ロウのコンビで舞台ミュージカル「マイ・フェア・レディ」としてリメイクして1956年にジュリー・アンドリュースの主演で上演され、1964年にオードリー・ヘプバーン主演で映画化されました。