南九州旅行

今年の夏は,お盆の帰省の前に,熊本から宮崎,鹿児島をまわってきました。
AWも走行距離が152000kmをこえ,ちょっと酷使し過ぎかなぁ,と考えつつ,それでも走ってしまいました。

1日目(8月10日)

この日は,その日のうちに熊本市内に着けばいいので,のんびりとお昼過ぎに出発。
山陽道で順調に下り,九州へ。
途中,山口の中国道の下関手前下り坂で,タイヤのノイズに違和感を感じたけど大丈夫・・・みたい!?
夕方,7時前には熊本インターで高速を降り,迷いながら水前寺にある予約したホテルへ。

兄貴,登場!!
水前寺公園のそばに兄貴が住んでいるので,前もって連絡し,夕食を一緒に。
それこそホテルの前にある居酒屋に入り,適当に料理を注文。
生ビールとチューハイで乾杯!
今回の帰省のオプションである,熊吾郎のお袋様と輝の親父様の還暦祝いの打ち合わせをネタに盛り上がる。
ワイワイ!
翌日,兄貴は仕事なので,2次会はなしで切り上げ,近くのコンビニで飲み物などを買って,そこで兄貴とは別れる。
また,15日には実家で会えるし。

2日目(8月11日)

阿蘇・中岳
9:00にホテルを出発し,57号線で阿蘇を目指す。
あいにくの曇り空で,雨を心配しながら,まず草千里を目指すが,予想どうりの雲の中・・・。
それでも,草千里よこの火山博物館を見学。
しばし,火山のお勉強。
天気も幾分回復し,それでも中岳山頂は雲の中でしたが,阿蘇中岳山麓の景色を楽しみ,高千穂へ。

高千穂峡
延岡で宿をとるか,宮崎まで足を伸ばすか思案しながら,まずは高千穂へ。
さすがに夏休み。
高千穂峡の駐車場は満杯らしく,ちょっと離れた高千穂峡大橋脇の駐車場に車を止め,歩いて高千穂峡へ。
玄武岩を水の流れがえぐり取った峡谷に息を呑みながら,てくてくと峡谷沿いに歩く。
「落ちたら死ぬなぁ・・・!」
なんて怖いことを想像しながら,ガイドブックなどでも見たことがある景色を楽しむ。

延岡市内
結局,宮崎市までいくことにして,宿を予約したいが,携帯から予約できるサイトを知らない(携帯をあまり活用していないので),延岡市内のインターネットカフェに立ち寄り,そこで予約をし,一気に宮崎を目指しました。(う〜ん,もっといろいろサイトを見ておくんだった・・・。でも,二人で1泊朝食付で7200円で見つけたので,良しとしよう!)

宮崎市内泊
宮崎の宿に着き,一息入れてから,夕食を食べに街に出る。
ホテルのフロントにあった宮崎牛のパンフレットが気になり,タクシーの運転手さんにお勧めの店を紹介してもらう。
紹介してもらったお店は宮崎牛専門店で,店内には有名人(プロスポーツ選手,政治家など)の色紙が壁一面に貼ってありました。
いつも行くお店の3倍近い値段に面食らいながらも,満足のいく夕食をいただきました。
夕食のあとは,ホテルに帰り,インターネット(ビジネスホテルなのでつなぎ放題)で翌日の観光予定などを考えながら,おやすみ。

3日目(8月12日)

宮崎市内を通り抜け,フェニックスロードで青島海岸(日南方面)へ。
青島を抜けたところにある「鬼の洗濯岩」などの写真を撮り,「輝の洗濯岩」といったらどつかれた・・・。
海岸線を走って南に下り,途中「鵜戸神社」に立ち寄る。

鵜戸神社
天然の海蝕洞に作られた神社であり,歴史は古く,厳島神社と同じように参拝者は海から訪れる神社です。
(今は当然,車で訪れることが出来ます。)
”運玉”というものがあり,境内下の海岸の岩のくぼみに小石(粘土粒)を上手に投げ入れると願いが叶うというもの。
男は左手で,女は右手で投げ入れるきまりがあり,熊吾郎は惜しくも入りませんでしたが,輝は見事に投げ入れていました。
(願い事は,熊吾郎と同じだと思います・・・。)

鵜戸神社を回った後は,時間の関係で,ひたすら桜島を目指して運転!
途中,コンビニのサンドイッチなどで昼食を済ませ,とにかく桜島へ。

桜島
初めて見る桜島は予想以上に大きく,雄大でした。
火砕流で埋没した鳥居や,同じく溶岩流で埋没した島跡など見て回り,桜島ビジターセンターで桜島の歴史などを見る。
そのあと,フェリーで鹿児島港へ渡り,港横にある水族館へ。

水族館を見て回り,その後は指宿スカイラインを使い,指宿へ。
指宿に向かう途中,ガソリンがないことに気がつき,指宿まで保つか心配したが,指宿スカイラインは予想以上にアップダウンが多く,ガソリンが足りないので,一度スカイラインを降りて給油し,再度スカイラインに乗り直して指宿を目指す。
やっとの思いで指宿に着くと,予約していた指宿フェニックスホテルは予想以上に大きくてビックリ!

初めて砂風呂という物を経験し,予想以上の熱さにあまり長湯(!?)出来ず,早々に上がりました。
その後夕食を広間に用意された席でいただき,ビール一本で簡単に出来上がり,あとは部屋に帰って寝てしまいました。

4日目(8月13日,お盆初日)

この日は,朝一で長崎鼻近くの熱帯植物園に寄る。
本当に朝一であり,開園直後に入ったので,まだ係員さんが掃除や手入れをしている最中でした。
あまり歩きたくない熊吾郎は,密かに園内案内図を見て,近回りコースを選んでいましたが,最後には輝にばれてしまう。
園内中央の屋内型庭園を見て回っていると,ネットで囲まれた一角を発見!
近づいてみると,鹿児島より南の南西諸島にしか生息しない「オオゴマダラ」という大きなチョウが飼育されているところでした。
係員さんが飼育スペースの清掃中で,外からネット越しに見ていると,特別に中に入れてもらうことが出来ました。
「本当はお客さんは入れないけど,こんなに朝早くから興味深げに見てくれるから,今朝は特別!」
と大奮発してくれました。
中に入って,撮影許可ももらって写真を撮り,その舞う姿をビデオに収め,さらに担当係員さんの解説までいただきました。
「有り難うございました!」
と,飼育スペースから出ようとすると,近所の常連さんらしきおばちゃんが通りかかり,
「何であんた達入ってんの? 私らなんか,いつも来ているのに一度も中で見せてもらったことないのに!!」
と半分怒り口調!
係員さんが慌てて,そのおばちゃんも中に入れ替わりで招待(!?)していました。

その後,どうしても一番高い丘まで登りたいという輝と,しんどいことは勘弁な熊吾郎は決裂(!?)し,輝だけが丘の上まで登ってきました。(その後駐車場で合流。)

植物園を後にし,開聞岳を左に見ながら今度は池田湖へ。
これまた意外に大きな池田湖でしたが,写真スポットに困り,かすんだ開聞岳と一部湖面をバックに記念撮影し,池田湖をあとにしました。

知覧特攻平和記念館
池田湖畔から,指宿スカイラインで知覧ICまで戻り,そこから知覧市街地へ。
看板に従い,駐車場へ車を止め,いざ知覧特攻平和記念館へ。
「とこしえに」などの像を先に見て回り,いよいよ記念館へ。
入場前から何か気持ちが引き締まる思いで,ちょうど団体客と同時に入ってしまい,はじめの内は落ち着いて見ることができませんでした。
若くして特攻で散った人々の遺書や手紙をじっくり読もうにも,流れにそって動かざるをえない・・・。
そうしていると,何かを探す素振りで年輩の女性が2人,横に入って来られました。
そしてある物を発見して,二人して涙を流ながら食い入るように見入っておられました。
(年齢から察するに,特攻隊員の身の回りの世話を地元の女高生がしていたといいます。もしかしたら,縁の人がそこにいらっしゃったのではないでしょうか。)
その二人の姿にもらい泣きしてしまい,しばらく他の展示コーナーに退散しました。

なかなか落ち着いて1つ1つの遺品を見ることが出来ず,それでもこの経験を今後の平和教育に生かしたいと思い,一冊の本を購入し,後日心を落ち着けて読んでみたいと思いました。

知覧をあとにして,そのまま指宿スカイラインに乗り直し,先ず鹿児島市街へ。
鹿児島市内のラーメン屋で昼食をとり,その後九州道に乗り,再びひたすら天草へ。

九州道南部(松橋以南)を走ったことがなかったし,対面通行と聞いていたのですが,人吉に入るトンネル区間以外は片側2車線だったのでスムーズに走れました。
松橋で高速を降り,三角・松島を通り,無事天草の実家へ。

天候に悩まされましたが,3泊4日の楽しい旅行でした。