ラクシー著
イタチョー監修
P5 02年5月作成
06年2月加筆
ご飯もの (1)

 カウパット (炒飯)
 もしもあなたが、駐在員やその奥様に「抜擢」されたなら、タイ料理の突破口はコレです。  中でもカニ炒飯は超オススメです。 ほかにエビなどの海鮮がマッチするのは言うまでもありませんが、肉類も一般的です。    いわゆる、炒飯そのものですが、中華料理との違いは、ナーム・プラー(魚醤)でしょう。 どこかに懐かしさを感じる、日本にありそうでない味です。

 通常薄味がついていますが、薬味セット(※)を使い自分で味付けすします。 通常、唐辛子は入っていませんので、「な〜んだ、唐辛子使ってないじゃん」 とがっ かりされた方は、唐辛子の粉を「たんまり」ふりかけます。  

 ご自分でおつくりになる場合はタイ米が合うでしょう。 パラっとして作りやすいのです。

※ 当サイト味のたんけん、1ページを参照ください。
 カウパッ サパロット (パイナップル炒飯)
 派手な外観ばかりに心を奪われがちですが、中身も豪華です。 パイナップルとご飯を一緒に食べるなんて! と思いますが、不思議な事にパイナップルの甘みとチャーハンの味が合うようになってるんですねぇ。  もうひとつの驚きはカシューナッツが入っている場合です。 総じて珍味な炒飯と言えそうです。 パイナップルには消化を助ける成分があるようです。

 このパイナップル炒飯のパイナップルですが、くりぬき方は2つあります。  コップのように縦置きとボートのように横置きです。 タイでは、くりぬき専用の道具があります。

カウパットが炒飯、サパロットがパイナップルの意味です。
 カイチョ ムウサップ (タイ オムレツ)
 オムレツというようりは、玉子焼きご飯でしょう。 「ムウ・サップ」(※)は豚挽肉のことですが、ほかに、カイチヨ ヘッ、(キノコ)や カイチヨ ホイナンロム(牡蠣ソース)などが一般的です。  トマトケチャップに似た唐辛子の効いたソースをかけ、味をととのえます。

写真のものは硬い焼き方ですが、店によって柔らかく(スープを混ぜる)したものもあります。

(※) 「プ」は無声音です。
ナーンマン ホイナンロム ヌア
            (牛肉の牡蠣ソース炒め)
 具やご飯に掛けるところが日本の牛丼に似たイメージです。 オイスター(牡蠣)ソースを使います。  肉は豚も鶏もあります。

 このオイスターソースは様々な素材に合う、大変便利なものです。 日本で言うならばXXの素とか、XXのタレぐらいに相当します。 (→あとで調味料編のとき紹介します)


もち米
 ご飯 (タイ米、もち米)
 タイではほとんどタイ米(長粒米)を食べます。 昔は煮こぼし炊きばかりでしたが、電気釜の普及で、煮こぼししなくなっています。 タイ人は日本のように粘着性のあるご飯よりもパサパサに炊いたご飯が好きです。 タイ米は澱粉質が少ない上に煮こぼしで糖質に変わる分が少なく、カロリー調整に向いていると言えます。 独特の香りは日本人にはなじみのないものですが、タイ人は、この香りが好きです。  彼らからすると日本の米はヌカ臭いと感じます。 

 東北部ではもち米を常食としています。 もち米も長粒米でタイ米の香りがします。 食堂では左写真のような蒸篭のような物に入って出される場合が多くあります。 この蒸篭のような物がタイ伝統の弁当箱です。(トップ>ラクシーワールド>タイ料理の食器、で紹介) 

 我々稲作民族はどうがんばっても、小麦や肉よりも米食が合うように出来ているはず。 長い間に培(ツチカ)われた DNAが米に合うように体を作り、1世代や2世代の交代での肉食に変化しても、遺伝子は変化についてこれません。




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 チャーハン,炒飯,パウパット,カオパット,パウパット,サパロット,パイナップル,ナームマンホイナンロムヌア カイチョムウサップ