ラクシー著
イタチョー監修
P8 02年8月作成
スープ


  トムヤムクン (エビのヤム味スープ)
トムヤムクンといえば、今では押しも押されぬ、有名料理になりましたが、我々タイゆかりの者からすれば、お願いしたいのが、発音です。 「○○君」のような発音は、我々にはなんだかハズカシいような気がします。 トムを高くヤムを低くクをまた高くンを低く発音してもらいたいのですが、贅沢でしょうか。

 クンとはエビのことで、エビ以外にもキノコのスープなら、トムヤムヘッ、海鮮なら、トムヤムタレーとなります。 ヤムスープではやはり、エビが一番旨いように感じます。 エビのミソがコクを出すからです。
 タイ料理が店によってかなり違う味を出していることはどこかのページに書いたような気がしますが、トムヤムクンが最も違うのは、ココナッツ・ミルクを入れるかどうかです。 かなりの味の差が出ます。 マイルド⇔スティミュラス

 この味を日本の家庭で出すことは非常に難しいでしょう。 たくさんのナマのハーブ類が必要となるためです。 代表的なものでは、「カー」や「バイマックルー」です。(味のたんけん>ハーブ(1)参照)

 殆どのスープが熱いうちに召し上がる必要がありますので、鍋で出されます。


 トムヤム・タレー(海鮮ヤム味スープ)
 トムヤム・クンの姉妹スープです。 エビだけでなく海鮮材料をいろいろ入れます。 前述のように、トムヤムのスープには、いろいろな食材が入ります。

 トムヤム・プー(蟹ヤム味スープ)
 トムヤムプーのプーとは蟹(カニ)と言う意味です。 スープは、トムヤムクンと全く同じ材料ですが、カニ味噌が染み出て、独特の風味があります。  写真のカニは渡り蟹(ワタリガニ)です。 ネギのように見えるのがタカイ(タックライ=レモングラス)、葉っぱはバイマックルーです。
 ゲーン ソム
 酸っぱい、辛いの代表的なタイ料理のスープです。 タイ語のゲーンはスープ、ソムは柑橘類を表します。  酸味はタマリンドでつけます。 
 トム カー ガイ
トムヤムクンと殆ど同じ材料にトリを入れる。 ココナッツミルクをたくさん入れるのが特徴。
 ゲーンチュウ タフー (豆腐の澄まし汁)
 タフーは豆腐の意味です。 ゲーンチューは薄味スープという意味です。 トリダシで唐辛子は入れません。 タイでは豆腐は極一般的食材です。 日本の豆腐と殆ど一緒ですが、メジャーブランドはビニルの筒状容器に入っています。
 ゲーンチュウ サライタレー (ノリの澄まし汁)
 誰ですか? ノリは日本と韓国くらいしか食べない、なんて言うの。 タイも列記としたノリの消費国です。 但し味がちょっと違うのと、干したままでは食べません。 ここでは澄まし汁に入れた料理を紹介します。 唐辛子は入れません。 トリ出汁です。 写真はネギとビーフン、を入れています。
   ガウラウ
 ラーメンから麺を引いたものです。 「じゃ、ラーかよ」と言われてもお返事に困ります。  スープにモヤシ、ニラ、ルークチン、ヤキブタなどを入れます。

写真のものは肉団子と豆腐です。


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