ラクシー著
イタチョー監修
P19 04年4月作成
タイ料理のディープな世界
イサン料理


 タイ料理のディープな世界にようこそ。 ここまでたどり着いた貴殿はタダ者ではないでしょう。   このページの料理は日本でなじみの薄い料理です。


 ゲーン・ノーマーイ・ドン (竹の子スープ)
 プラーラーで味付けした竹の子スープです。 竹の子は竹の皮のような薄いものです。 竹の子もキノコもタイ料理食材店でないと手に入らないでしょう。 しばしば魚を入れます。
 ヘッ・ポの紹介
この料理に使ったキノコ。 外観は松露と似ている。 内部が空洞で外側が硬い。 土の中にできる。 



ナームプリック・プラーラー (魚味噌の唐辛子醤油)
 魚肉をほぐして、ナームプリック(唐辛子醤油)とプラーラー(魚味噌)を混ぜます。 ご飯に乗せたり、生野菜や湯がいた野菜につけて食べます。
写真はプラートウ(アジ)を使っています。 日本でいう鯛味噌と同じ様な感じです。

 プラーラーは塩、唐辛子、麹などを魚肉に混ぜて醗酵させます。 魚はプラーチョン(雷魚)、プラーラー・プラーカディー(註1)、プラー・モー(註1)、プラー・トゥー(鯵)、プラー・ドゥック(鯰)

(註1)当サイト、「ラクシー・ワールド > タイの動物」のページに写真あり。 日本名は知らない。

クワ・モッデーン (赤アリの唐辛子和え)
 デイープの極みでしょう。 赤アリの巣から取ったアリの蛹(サナギ)や卵を唐辛子、野菜などをいれ、ナムプラーで和えます。 クワとは汁のない料理をさします。 食感が特徴的です。 (註2)アミと似た感じです。 甲殻類も外骨格、節足動物という点からすれば海中の虫のようなものですからねぇ。

 ところで、この赤アリ、スズメバチのように木の上に球形の巣を作ります。 料理に使われるのはこの巣をつついてでてきた卵や蛹です。 このアリは人に噛み付くと、キズに蟻酸をかけ、刺激通があります。 アリも蜂の仲間ですから、似たような習性なのでしょう。 タイの動物 > 赤蟻の巣 参照ください。

 この蟻の卵はバンコックなどでも普通に調理されていますので、日本人のアナタも知らずに食べているかもしれません。

註2) アミ (醤蝦 糠蝦)
エビに似た甲殻類。 汽水湖の浜名湖では体長約1cm、何万匹もの群れになっているのでタモですくう。 佃煮、干物にして保存、ふりかけなどにする。 インフォシーク大辞林によれば、日本近海で130種が知られているという。



ゲーン・ファクトーン (南瓜(カボチャ)スープ) コイ・プラー (生魚の唐辛子和え)
 カボチャは煮込まないのでサラリとしたスープです。 唐辛子、プラーラー、塩で味付けします。 生魚をみじん切りにして、ナムプラー、ライムで味付け。 バイ・サラネー(ミント)の生葉を香り付けに混ぜ合わせます。 焼き米を入れます・・ラープ・ムウと同じですね。
 焼き米は生米を焼いて潰します。


     ソムタム (若パパイヤのサラダ)
 青いパパイヤを千切りにしてソースを和えます。 ソースはライム、ナムプラー等に、カニの漬物を加えます。 その漬物がそのまま丸ごと乗っかっているトコが豪快です。




トップページに戻る

味のたんけん目次