父に会いに。。。
悲しみが深いと言う事は
愛情が深かったと言う事ですね・・・。
今日は、父に会いに行きました。
家の家族と、母と、弟の6人で。
本当の内輪だけで。

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父には、まだお墓がありません。
父は、生前からの意志で『献体』をしました。
だから、葬儀もしていません。
あの日、家に戻る事もなく病院から大学病院へと旅立ってしまいました。
あまりに、あっけない悲しいお別れでしたが、
派手なセレモニーが嫌いだった父。
そうする事が、父の願いだったのですから・・・。
きっと、満足だったと思っています。
翌日から、普通の生活に戻る事・・・。
一生、勉強しなさい・・・が父の最期の言葉。
物理学者だった父は、
お墓の中まで、原稿用紙を持っていくから・・・
とよく言っていたほど、
いつも、書斎で勉強していました。
言葉少ない、真面目な父のそんな姿が思い出されます。

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せめて、いつでも会いに行ける所にお墓を建てたいという、
私たちの願い。。。
近くの、都営霊園が抽選で当れば一番ラッキーなのですが、
なんと!当選の確率は40倍とのこと!
当るかどうかは、わかりませんが、
父は5年間は、納骨堂に眠ります。

巨大なドームのような、納骨堂。
とても、神秘的な不思議な空間・・・。
そして、そこはとても静かです。
空からの淡い光・・・
真ん中に、円錐形をした優しい滝のような、水の流れ・・・
まるで、天に続いているような螺旋を描いている階段には、
何千という、遺骨が納められている・・・。
不思議な感じの色合いのモザイク模様・・・。
遺骨のある所までは、行く事が出来ないので、
父のいる方角に向かって、祈ります・・・。

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父は、この世のあらゆる苦しみから逃れました・・・。
この世の、悲惨さ、残酷さ、悲しみ、苦しみ、痛みから、
解放されて・・・自由になりました。
今は、天使や神様の近くにいて
幸せなのかも知れません・・・。