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王になろうとした男
王になろうとした男 題名 王になろうとした男
著者 伊東潤(いとう じゅん)
出版社 文藝春秋
ISBNコード 978-4-16-382320-1 (文庫)
値段 1600円+税 (文庫)
発行日 2013年7月29日 (文庫)
メモ

(以下、読了直後のハイテンションブログより)



5作の短編集です。()内は主人公

果報者の槍(毛利新助)
毒を食らわば(塙直政)
復讐鬼(荒木村重)
小才子(信澄)
王になろうとした男(弥助)

カッコイイ新助が拝みたい方は是非、最初の2編、お読みください。
信忠に“爺”って呼ばれちゃう新助にキュンキュンすることうけあい(笑
可哀そうな直政と、可哀そうな万見と、可哀そうな信澄が読みたい方は、真ん中3編、お読みください。
2作目の原田は上様の恐怖政治の犠牲者のような気もしましたが、それもすべて飲んだ上で、生き切った潔さがあって良かったです。
途中、横暴な佐々と、鷹揚な政次兄さんが、ちらっと出てきます(笑
3作目、管理人、どうしても荒木村重が好きになれない(謀叛後の光秀よりも)のですが、
復讐鬼は、それ以上に中川清秀が超絶ブラックで衝撃的でした。
4作目。どう考えても、、冒頭から、信澄ざまあ。という結末が見えて、痛々しいのですが、
それを凌駕する腹黒五郎左に完膚なきまでに叩きのめされますのでご用心下さい。
あと、ちなみに秀吉は基本的にブラックなので、ホワイト推奨の方は退却。
そして5作目。
全編ちょいちょい出てくる脇役な上様ですが、
ここの上様が一番エロくて好きでした(変態
白く細い腕を持ち上げて、弥助の黒い肌を撫でまわす上様とか・・・!!
これがニヤニヤせずにいられようか!!

題名の『王になろうとした男』を、ああ、上様のことかな、
と思って全編読んで、本を閉じてもう一度表紙を見て、泣いて下さい。
入手方法
出版社在庫有ります(2013年12月現在)