沙羅沙羅越え | |||
タイトル | 沙羅沙羅越え | ||
著者 | 風野真知雄(かぜの まちお) | ||
出版社 | KADOKAWA | (文庫) | |
ISBNコード | 978-4-04-600475-8 | (文庫) | |
値段 | 1400円+税 | (文庫) | |
発行日 | 2014年7月1日 | (文庫) | |
メモ | |||
2013年、歴史読本に連載されていたものの単行本化。 タイトル通り、佐々成政のさらさら越えのお話です。 がっつりさらさら越えのみなので、天正12年11月ごろから天正13年閏8月の降伏まで。 なので、末森の戦いもないし、肥後の件もありません。 小牧長久手の後、信雄が勝手に秀吉と和睦してしまった為、大義を失った家康公にまで秀吉と手を打たれては、 まさに四面楚歌となってしまう佐々は、家康公に戦を続けてもらうよう説得に、富山から浜松へ向かいます。 しかし、勢力図からいって、通れるのは立山を越えるルートのみ。 季節は冬。厳寒の北アルプスを越えるなど、人のなせる業とは思えません。 だが、行かねばならぬ。 二十数人の屈強な家臣達と、立山参拝の案内を生業とする〈仲語〉と呼ばれる男たちとともに、佐々は山に挑みます。 前半のメインは、浜松に行っている間に佐々の不在が利家にばれてしまうと困るので、 富山城に入っている密偵を欺き、かつ、探し出すという、佐々と佐々サイドの忍びたちの苦闘。 後半のメインは、ひたすらに雪中の行軍の様子。 ひとり二人と、メンバーが脱落していく過酷さと、神の怒りに触れたような、山の荒々しさと、 嘘のように吹雪が止んだ後の、峻烈な山の美しさに、鬱々と抱え込んでいたものを洗い流されるような、 半ば悟りの境地へ踏み込んだような、そんな佐々の変化が描かれています。 この佐々なら、この後の御伽衆の頃や、肥後に行った後も、飄々としていたんじゃないかな、と思わせてくれる、 さっぱりとした佐々がとても素敵でございました。 佐々の素敵さもさることながら、 雪山登るとかしょうがないなー、うちの殿は。みたいな家老二人組も、 冬の北アルプスとかバカじゃないの、俺も行くわ。みたいな坊さんも。 うちの殿変でしょ?でもそこが好きなんだよ。みたいな本多正信も、 最後までヒヤヒヤさせてくれた可愛い早百合も、まわりの人たちが皆、とても良い味だしてくれていました。 残念ながら、信長公は登場なしです。 回想らしい回想もなく、なにやらちょいちょい思い出されては貶されてる気がするんですが、 ちょっと、佐々、そこに座りなさい。という感じでした(笑 | |||
◆入手方法 | |||
出版社在庫あり(2014年9月現在)本屋さんで注文してあげて下さい。 |
時空忍者 おとめ組!(全4巻) | |||
題名 | 時空忍者 おとめ組! | ||
著者 | 越水利江子(こしみず りえこ) | ||
出版社 | 講談社 | ||
ISBNコード | @978-4-06-285070-4 A094-0 B148-0 C175-6 | ||
値段 | 580円+税/4巻のみ600円+税 | ||
発行日 | 2009年1月15日/5月15日/2010年4月15日/11月15日 | ||
メモ | |||
遠足で安土城址にきていた伊賀谷小学校の女の子3人が、 空間を飛ぶ伊賀忍の秘術に巻き込まれて戦国時代へタイムスリップ。 信長公の命を狙う忍者としりあって、成り行きで協力&救助してしまい、 追われるわ、絡んできた甲賀に殺されかけるわ、かなり悲惨な目にあっている話。 青い鳥文庫のくせに、まじめに想像しながら読むと、 結構シビア&グロテスクですよ、この本。いいのかな?(笑
主要女の子3人組も可愛らしいですが、信長公&乱丸が、愛らしすぎてたまりません! | |||
◆入手方法 | |||
出版社在庫あり(2009年1月現在)本屋さんで注文してあげて下さい。 |
十四人の信長 | |||
著者(小説) | 長与善郎 坂口安吾 井上靖 正宗白鳥 富田常雄 山岡荘八 今東光 | ||
(史伝・史論) | 海音寺潮五郎 松本清張 南條範夫 杉本苑子 | ||
(戯曲) | 岡本綺堂 大佛次郎 石原慎太郎 | ||
出版社 | 講談社 | ||
ISBNコード | 4-06-205590-2 | ||
値段 | 1800円 | ||
発行日 | 1991年年11月20日 | ||
メモ | |||
もくじ (小説) 長与善郎『年少信長』・坂口安吾『織田信長』・井上靖『桶狭間』・正宗白鳥『本能寺の信長』・ 富田常雄『惣右衛門嘆き』・山岡荘八『安土の密忌譚』・今東光『信長を刺した女』 (史伝・史論) 海音寺潮五郎『織田信長』・松本清張『姉川の戦い』・南條範夫『史論織田信長』・杉本苑子『その後の織田一族』 (戯曲) 岡本綺堂『増補信長記』・大佛次郎『若き日の信長』・石原慎太郎『信長記』
アンソロジー本なので、全て短編です。しかし、書いていらっしゃる方がそうそうたる面々です。圧巻です。 | |||
入手方法 | |||
上にも書きました通り、品切れ重版未定です。 どうやったら重版がかかるんでしょうか?また大河ドラマで『織田信長』とかやってブームがおこらないと無理でしょうかね(涙) 古本屋では見たことがありません。ネットなら探せばあります。県立ぐらいの図書館になら置いてあるはずです。 |
白狐魔記 戦国の雲 | |||
タイトル | 白狐魔記 戦国の雲 | ||
著者 | 斉藤洋(さいとう ひろし) | ||
出版社 | 偕成社 | ||
ISBNコード | 4-03-744240-X | ||
値段 | 1575円 | ||
発行日 | 2006年7月 | ||
メモ | |||
白狐魔記シリーズの第四作目ですが、これだけでも十分面白いです。 主人公は仙術を身につけた白狐魔丸(シラコママル)という狐です。 ある日、友達?の雅姫(ツネヒメ)という同じく仙術を持った狐に誘われて、岐阜の街へ出かけます。 人の姿に化けた二人は、そこで織田信長に出会います。 どうやら雅姫は以前からの知り合いらしく、白狐魔丸は、しばらく屋敷で厄介になりながら、人の世界を見て回ります。 ある夜、岐阜の街で、師匠(杉谷善住坊)の仇、と、信長の命を狙う、不動丸という少年と再会します。 以前、住処の山で会った事のある少年でした。 鋸引きにされていた師匠を助けようとして、足軽たちに囲まれていた所を、白狐魔丸は信長の姿に変化して 足軽たちを去らせると、不動丸を逃がしてやったのでした。 どうもその不動丸のことが気になる白狐魔丸は、彼の後を追って、織田の総攻撃にさらされていた 伊勢の一向一揆の砦に忍び込んで、彼を助けてしまいます。 それから何年か過ぎ、織田の天下統一も近いと思われたある朝、白狐魔丸は京の桂川のほとりで、 明智の忍びとともに、川を渡っていく不動丸を見つけます。 彼らの行く先とは・・・・・
伊勢長島のくだりとか、もっと複雑なのですが、全部書いてらんないので、こんな感じです。 | |||
入手方法 | |||
(2006年9月現在)出版社在庫あり。かなり大きな本屋さん店頭になら置いてあると思います。 |
戦国姫 ─濃姫の物語─ | |||
タイトル | 戦国姫 ─濃姫の物語─ | ||
著者 | 藤咲あゆな(ふじさき あゆな) | ||
出版社 | 集英社 | ||
ISBNコード | 978-4-08-321338-0 | ||
値段 | 680円+税 | ||
発行日 | 2016年9月28日 | ||
メモ | |||
集英社みらい文庫ですので、小学生さん向け。中・高学年くらいからでしょうか。 短編集で戦国姫シリーズが4冊くらい出ていて、ちょっと前に単独で茶々のが出てたので、単独第二弾、濃姫さまです。 学生さん向けでしたので、内容は安心の王道ストーリーでした。 新しい所と云ったら、みっちーの謀反の要因の一つに、長曾我部説が加わったところでしょうか。 信行誘殺に土田御前が一枚かんでたのも斬新だったかな。 それはさておき、 初恋のみっちーへの思いを少し残しながらも、うつけと噂の上様の元へ嫁ぎますが、 上様がうつけの皮で隠していた大志を見抜くと、それを支えていくことを決意します。 当の上様も、濃姫さまの英邁さと据わった胆に惚れ込んで、相思相愛。(ありがとうございます! 吉乃様の扱いがどうなるかと思いましたが、 信忠を養子にした件で、名前が紹介されただけで、昼ドラみたいにならずに済みました(笑 稲葉山を落とした後は、駆け足で、あっと言う間に本能寺。 同行していた濃姫様は侍女の制止を振り切り、 更に、助けにやってきたみっちーをも振りきって上様の元へ・・・・ あぁ、ほっとする(涙 らぶらぶ万歳。 これ読んで、若いらぶらぶ信者が増えてくれるといいなぁ(笑
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◆入手方法 | |||
(2018年5月現在)出版社在庫あり。 |
戦国武将列伝1 信長 | |||||
タイトル | 戦国武将列伝1 信長 | ||||
著者 | 尾崎士郎・井上靖・多岐川恭・今東光・澤田ふじ子・ 坂口安吾・南條範夫・南原幹雄・早乙女貢・山田風太郎/縄田一男編集 | ||||
出版社 | 徳間文庫 | 値段 | 505円 | ||
ISBNコード | 4-19-599482-9 | 発行日 | 1992年3月15日 | ||
メモ | |||||
(もくじ) 尾崎士郎『織田信長』・井上靖『天正十年元旦』・多岐川恭『投げられた賽』・今東光『森蘭丸』・ 澤田ふじ子『戦国佳人 お市の方』・坂口安吾『梟雄』・南條範夫『天守閣の久秀』・ 南原幹雄『火の縄戦記』・早乙女貢『黒いかげろう』・山田風太郎『忍法 死のうは一定』 | |||||
入手方法 | |||||
品切れ重版未定です。 安土だったか本能寺の図書館で見かけてから、ずっと探していましたが、なかなか無く、 つい先日、万松寺近くの古本屋で発見して歓喜に打ち震えておりましたら、一昨日、 某大手古本屋で発見いたしました。意外とあるみたいです。大体100円〜300円で買えるでしょう。 |
信長私記 | |||
タイトル | 信長私記 | ||
著者 | 花村萬月(はなむら まんげつ) | ||
出版社 | 講談社 | ||
ISBNコード | 4-06-217435-0 | ||
値段 | 1600円+税 | ||
発行日 | 2012年1月 | ||
メモ | |||
・・・・・・・・・・・・・・・だから、 ちょっとでも期待するな、と云ったろう。 と、読む前の自分を戒めてやりたい気持ちになった読了後でした。
話としては、吉法師時代から信行暗殺まで。
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◆入手方法 | |||
(2018年5月現在)文庫版は出版社在庫あり。 |