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火天の城
(単行本) (文庫)
タイトル 火天の城
著者 山本兼一(やまもと けんいち)
出版社 (文庫とも)文藝春秋
ISBNコード 4-16-323210-9 (文庫)978-4-16-773501-2
値段 1524円 (文庫)620円
発行日 2004年6月15日 (文庫)2007年6月
メモ
素敵な表紙だったので全面表示♪第11回松本清張賞受賞作。
芥川だか直木賞の候補にもあがっていたとか・・・・・
さて、主人公は熱田神宮御修理番匠、岡部又右衛門以言(モチトキ)
つまりは大工さんですね。「野望に燃える信長の本拠・安土城築城を託された 天下一の棟梁父子が挑んだ前代未聞のプロジェクトの全貌(本書帯より)」とのことです。
抵抗勢力の妨害、困難を極める建材の調達、親子の葛藤。しかし、 以言の一番の悩みの種は、思いつきのままに無理難題をふっかける信長のような気がします・・・
そして、棟梁にさえ秘された安土城地階の秘密とは・・・・!!
入手方法
両方とも出版社在庫有ります(2007年10月現在)
書店の店頭には・・・・・・そろそろ無いでしょう。












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花鳥の夢
花鳥の夢 題名 花鳥の夢
著者 山本兼一(やまもと けんいち)
出版社 文藝春秋
ISBNコード 978-4-16-381930-3 (文庫)
値段 1900円+税 (文庫)
発行日 2013年4月26日 (文庫)
メモ
主人公は狩野永徳。
天才永徳が苦悩して苦悩して苦悩し続けた本でした。
夭折してしまったので、救済も達観もなくてもう可哀そうなくらい。
兼一は鬼か。と思いながら読ませて頂きました。

目的の信長公は、上洛後の洛中洛外図のお買い上げから、安土の築城のあたりで御活躍でした。

オレ馬面かよww

ってウケてる御屋形様が可愛かったです。
永徳の絵を見て、もがき苦しむお前のような絵だな。いいぞ、気にいった。
とか云っちゃう、ドS上様も素敵でした。
あと、安土城書院の梅のくだりから、大徳寺聚光院の花鳥図へのくだりが、すごくいい解釈で書かれていて感動しました。
管理人には、あの梅がもう御屋形様にしか見えない(笑

そうそう、
見えない。といえば、洛中洛外図のあの少年も、もう義輝公にしか見えません(笑
たぶん、読むと気になると思うので、読まれる方は、
永徳筆上杉本の洛中洛外図の拡大図が見られる図録かサイトを用意してから読み始められるのをお勧めします。
入手方法
出版社在庫有ります(2014年9月現在)












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戦国秘録 白鷹伝
(単行本) (文庫)
題名 戦国秘録 白鷹伝
著者 山本兼一(やまもと けんいち)
出版社 (文庫とも)祥伝社
ISBNコード 4-396-63207-X (文庫)978-4-396-33349-2
値段 1995円 (文庫)750円
発行日 2002年4月20日 (文庫)2007年4月
メモ
素敵な表紙だったので全面表示♪第二弾。
以前読んだ、同氏の『火天の城』が面白かったので、読んでみましたが、個人的には此方の方が好みです。

さて、主人公は天下一と賞される鷹匠、小林家次(のちに家鷹)。物語は主に、小谷落城から賤ヶ岳まで。
浅井の鷹匠であった家鷹は、お市の方を城から落とす警護を命ぜられ、囚われの身となります。
若き日に甲斐で出逢った白鷹、唐轡(からくつわ)と小谷落城の日に再会。
その唐轡を捕らえ、私に仕えよ、でなくば、どこぞへ奔るか腹を切れ、と信長に迫られた家鷹は、
長年恋焦がれてきた唐轡と生きる決意をし、織田家の鷹匠として新しい人生を歩む事になります。

筋の主たるところは、唐轡を捕らえ、訓練して鷹狩りの鷹として仕上げていく過程なのですが、
これが一作家の知識かと思われる程の、本格的な鷹匠の技術が描かれていて驚きました。
そして、鷹狩りの緊張感や、茫洋たる草原の風景、碧空を鋭く切り裂く鷹の飛翔等々、目に浮かぶようとはこのこと。
目的の、信長公も、常に性急ではありましたが、鷹を愛し、
道理だと解ると、周りが驚くほど素直に家鷹の言に従うところが素敵でした。
お気に入りは、信長公が唐轡を刺激せぬようお気に入りの緋羅紗のマントを脱ぐ場面と、
三河吉良で家康と鷹狩りをする場面。それから、本能寺。良い男振りです。

入手方法
出版社在庫有ります(2007年3月現在)
書店にはもう無いかな。
古本屋でもなかなか見かけません。ネットならかなりあります。












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弾正の鷹
弾正の鷹 (祥伝社文庫) 題名 弾正の鷹
著者 山本兼一(やまもと けんいち)
出版社 祥伝社
ISBNコード 978-4-396-63283-0 (文庫)978-4-396-33517-5
値段 1575円 (文庫)650円
発行日 2007年7月20日 (文庫)2009年7月
メモ
山本氏の昔書かれた短編集です。()内は主人公

「下針」(雑賀党一の鉄砲の名手)
「ふたつ玉」(杉谷善住坊)
「弾正の鷹」(松永久秀の側女)
「安土の草」(武田の乱波)
「倶尸羅」(足利義昭の側女)の5編。

とりあえず、主人公たちが皆、信長公の命、狙ってます。
色んな人から狙われちゃう公が素敵です(笑
そして、そのことごとくを、ひらりひらりとかわしていく強運な信長公が、さらに素敵vv
最初の2編はほとんどお出になられませんけども、よかったら、最後の「倶尸羅」だけでも立ち読みして下さい。
私もあんなプレイボーイな信長公に翻弄されたい(笑
同氏の「白鷹伝」「火天の城」「雷神の筒」を読んでから読むと、複線ぽくて更に面白いと思われます。逆もまた然り。
私、山本氏の書く、信長公の喋り方が、すごく好きです。

入手方法
出版社在庫有ります(2012年12月現在)












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信長死すべし
題名 信長死すべし
著者 山本兼一(やまもと けんいち)
出版社 角川書店
ISBNコード 978-4-04-110188-9 (文庫)
値段 1800円 (文庫)
発行日 2012年6月 (文庫)
メモ
入手方法
出版社在庫有ります(2012年12月現在)












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雷神の筒
雷神の筒 (集英社文庫) 題名 雷神の筒
著者 山本兼一(やまもと けんいち)
出版社 集英社
ISBNコード 4-08-775369-7 (文庫)978-4-08-746421-4
値段 1800円 (文庫)700円
発行日 2006年11月30日 (文庫)2009年3月
メモ
(読了直後のハイテンションなブログ記事より)

主人公は橋本一巴。織田家鉄砲隊組頭。
天文二十三年、村木砦の戦い〜石山本願寺降伏直後まで。
織田家に鉄砲を持ち込み、鉄砲隊を作り、育て上げた男の半生。
鉄砲撃ちのライバルとして雑賀孫市も出てきて、いい味出してました。
けれども、99%管理人の贔屓目ですが、佐々がカッコイイです!! っつても、3箇所くらいしか出てきてませんが(爆)
佐々が良く書かれてる小説って初めて読んだ気がする...(≧ω≦。) (大袈裟な・・・)
それにひきかえ、今回の御屋形様、冷酷すぎてヤな感じ。 とか思ってましたら、
ごめんなさい、嘘です!やっぱり佐々に輪をかけて御屋形様素敵!カッコ良過ぎ!!
この作品の御屋形様のかっこよさは、

『・・・・・・・佐々も生かしおったか』

の一言に集約されていると思います。(何のこっちゃ
小林家鷹、岡部又衛門以言、橋本一巴と、マイナーな人物ばかり書いていらっしゃる山本氏ですが、
次はどんな人物に光を当ててくれるのか、楽しみです。

入手方法
出版社在庫有ります(2012年12月現在)












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利休にたずねよ
題名 利休にたずねよ
著者 山本兼一(やまもと けんいち)
出版社 PHP研究所
ISBNコード 978-4-569-70276-6 (文庫)978-4-569-67546-6
値段 1800円 (文庫)880円
発行日 2008年10月 (文庫)2010年10月
メモ
「名物狩りの章」にご登場です。全17ページ。
1570年頃の話。堺で名物狩りをする信長公のもとへ
呼び出された利休(宗易)は、噂の信長を初めて見るのですが・・・

相変わらず、山本氏は信長公をダンディに描いて下さいます。
公の目利きの正確さに、商人たちが青くなるのが愉快でした。
が、
濃姫様とラブラブ信者は読んではいけませんぞよ(笑

入手方法
出版社在庫有ります(2012年12月現在)