建築士から観た上手な「建築士・設計事務所」との付き合い方・使い方

   まず我々の「しごと」を理解して使ってください。業界内では解ることでも一般の人には理解できないでしょうね。
   タイトルと中身の整合性は読んだ人が解釈してください。 建築士の「更新

Q1. 建築士ってどんな人?

A1. 一応、国や県の難しい資格試験に合格して、高い登録料を払って免許証を持っている人。
   一級建築士・二級建築士・木造建築士の有資格者

   最近は、学習塾へ通って資格を取っている人も多いようです。
  「資格持っている」ことと「しごとができる」のは意味が違うと思うけど世の流れか、
   はたまた金儲けのうまい人に乗せれられ塾通いか?
   資格だけでは設計を業務としてはおこなえません。「A2」の事務所の登録が必要です。

Q2. 建築士事務所とか建築設計事務所とかあるけど、どんな形態の会社なの?

A2. 法人(株式会社・有限会社etc)と個人の2種類かな?圧倒的に個人事務所が多いと思います。
   県知事へ登録をして、建物の設計とか工事の監理とかを「しごと」にしている事務所・会社です。
   
   専門に「設計等のしごと」をしている設計事務所を専業事務所、
   建築会社等に属する設計事務所を兼業事務所とか言うこともあります。

   事務所の構成は、「開設者」と呼ばれる「社長さん」と「管理建築士」と呼ばれる
  「有資格の建築士」がいれば「建築士事務所」は登録・開設できます。

   大規模事務所又は兼業事務所は「開設者」と「管理建築士」は別々の方が、
   専業事務所又は小規模事務所は「開設者=管理建築士」つまり同じ人が兼任しているのが多いでしょうね。
   営業は「社長さん」、設計は「建築士」または「所員」という事務所もあると思います。

Q3. 建築士事務所とか建築設計事務所は、どんな「しごと」をしているの

A3.「しごと」の内容は主に、依頼者(建築主・施主さん)から

   「こんな土地に建物を建てたい(企画・設計・監理・・新築工事)」とか、

   「この建物を直したい・建て増ししたい(設計・監理・・改修・増築工事)」とか、

   「この土地又は建物を買いたいけど観てくれる(調査・相談)」、

   「こんな工事を業者へ依頼したけど心配だから工事を観てくれる(工事の監理)

   「業者の見積書を検討して(調査・相談)」等々が主な業務です。

   でもこんな仕事もあります。
   建築業者・住宅業者から、「自分の所では営業はするけど、図面が描けないから図面を書いて」とか、
  「建築基準法が解らないから」とか「確認申請の提出の方法が解らないから官庁等へ出して」等々。
   また建築業者と手を組んで、「お互いの知恵」を出し合ってする「しごと」もあります。
  「JV」とか呼んでいますけど。

   設計事務所同士で図面を描くのを頼まれたり、頼んだりもよくあることです。