空色の雫(仮)150000HIT記念企画その2
斑鳩放浪記
- Chapter2 -



















10月29日、日曜日、晴れ。

昨日の雨とは打って変わり、清々しい天気となりました。

こういう日は、家でごろごろして外には一歩も出ないのが理想なのですがそういうわけにもいかないので、準備をすることに。

とはいっても、服を着替えるだけなわけですが。







7時50分 家出発 残金5000円








最寄駅に向かう途中、既に面倒くさくなってきていましたがとりあえず前進。

なお、私はデジカメなどというハイカラなものは持っていないので、映像なしでお送りいたします。

なので、私の脳内で旅をしていると言われても、一切反論出来ないので、言わないで下さい。





もう少しで駅構内というところで、駅前のマクド○ルドにて足が止まる。

ここでお金を使うべきか、お昼まで我慢するか考える。

そして悩む。

悩む。

悩む……

悩む……………………





店員「いらっしゃませー」

想良「………………」

店員「ロッ○リアへようこそー」

想良「えびバーガーを二つ」





えびバーガー×2(270円×2÷2(ロッテ優勝セール)=270円)

残金4730円






好きなんです。えびバーガー。

そして、店員は何も聞かずにえびバーガーを袋の中に……





あれか? 宮野想良が店内で食べると店の印象がガタ落ちだから、てめぇは外で食えということか? <被害妄想です





なんとか、店内で食べることを許してもらい(ぉ)食べ始める。



もしゃもしゃ。

もしゃもしゃもしゃ。



うん。困った。一個目でお腹いっぱいだ。



もう一個をねじ込むようにいれて、食事終了。

改めて、斑鳩町へ向けて出発。

しかし、ここで新たな問題が。さきほどのえびバーガーの所為でのどが渇きました。

でも、我慢です。ここで、やすやすとお金を使ってはいけません。

我慢、我慢。

我慢。

………………





ポカリ○エット(150円)

残金4580円






うん。人間、我慢は体によくないしね。

さて、まずは地下鉄で『天王寺駅』まで行きます。





天王寺駅行き切符(430円)

残金4150円






もう、千円近く使ったわけですか……やばいですねぇ。

がさごそ……あ、あれ?

財布の中には410円しかありません。

たかが10円と言うかもしれません。

しかし、この10円で泣きを見ることになるかもしれません。


この10円で帰れなくなるかもしれません。


かばんの中を必死に探して、なんとか発見。

10円でこんなにあせったのは久し振りです。





8時22分 電車出発






電車の中は暇なので、いろいろな事を考えます。

例えば、この旅の事とか。

飽きるのが先か、お金が尽きるのが先か、どっちなんでしょうね?

どちらにせよ、昼まで持てばいいほうかな。

などと考えていたらリュックをからったお子様の集団に囲まれる。

テニスラケットらしきものが見えたので、試合か何かでしょうか。



生徒「先生と○○ちゃんが乗ってない〜!」



なんか、大変そうです……

そんな会話を横目にこくりこくりと船を漕ぎ出す私。





9時07分 長居駅到着





乗車駅−−天王寺駅−−長居駅





乗り過ごしたー!?






いきなりやってしまいました……久し振りの電車で油断した模様です……





9時22分 天王寺駅到着






ちょいとタイムロスしましたが、気にしないことに。

ここで、地下鉄からJRへ乗り換えです。

JR天王寺駅構内に入ると、ものすごくいい甘い香りが。

予算がもう少しあれば買ってるなと思いながら、切符を購入。





法隆寺駅行き切符(450円)

残金3700円






9時29分 天王寺駅出発






丁度駅に奈良方面の電車が来ていたので速やかに乗換えが出来ました。

しかも、快速です。ラッキーです。

ただし、この快速電車が法隆寺駅に止まるという確信は全くありません。

なんとなく、さっきの事(寝て乗り過ごし)もあり、ぼんやりと風景を見ていると。





アナウンス「次は〜王寺〜王寺〜。法隆寺方面の方はお乗換え〜





よかった。寝てなくて本当によかった。





9時55分 法隆寺駅到着






法隆寺駅に到着いたしました。

ここでおさらいをしときますと、斑鳩町に行くことがこの旅の目的です。

つまり、ここで帰っても目的は達成されてるわけなのですが、さすがに止めときました。

ちょっとだけ、心が揺れたのはナイショだ。





私の期待としては、『白と黒の町 斑鳩町へようこそ』とあれば最高でしたが、残念ながら見つかりませんでした。

代わりに私を出迎えてくれたのは、『斑鳩はり・きゅう整骨院』の看板でした。

これから、斑鳩町は私をどう受け入れてくれるか楽しみです。

…………無理なまとめ方だったな……












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※あと3回ほど続きます。