だって… Vol,328
(風鳴さん 作)
「それでは」
「おお、またな、天野」
「………………今の娘、相沢君の知り合い?」
「来ていきなり何を聞くんだ?」
「それはいいから。で、知り合い?」
「ああ、一年の天野だが……栞とも同じクラスのはずだぞ」
「………そうなの?」
「そうだ。で、何でいきなりそんな事を?」
「だって…」
「常人の三倍の速さで動いていたから」
「…………」
「確かめたかったのよ」
「三倍って………専用ザ○かよ」
「類は友を呼ぶってことよね、やっぱり」
「………ひでぇ」
「ふふふ」
「けど、それを言うなら香里も類だよな」
「………………」(チャキ)
「なっ!? その手に持っているのは何デスカ!?」
「相沢君。お望み通りあたし専用にしてあげるわ」
「お望み通りって何だ!? ってか、香里専用って!?」
「ふふふ、言葉どおりよ」
「嫌ぁぁぁぁぁ!!」
fin