ONE〜輝く季節へ〜 長森瑞佳
another story
浩平がこの世界から消えてもうすぐ一年になる。
浩平がいなくなってからの世界は、
初めからそんな人など存在しないと言ったように普通の営みを繰り返している。
『私』という存在が消えたら浩平のことを知る人はこの世界からなくなる。
私はできるだけ浩平との絆を断ち切りたくなくて今まで頑張ってきた・・・・。
「・・・・・・でも、もう限界だよ」
私は浩平との絆を守り抜きたくて、この世界を拒絶してきた。
その結果、クラスの人から忘れられ、友達からも・・・そしてついさっき親からも忘れられてしまった。
まるで、一年前の浩平のように・・・。
でも、私は悲しくなかった。
なぜなら、もうすぐ浩平のところへ旅立てるからだ。
「・・・・・・・浩平、もうすぐ私もそっちの世界に行くね」
私が望んだ世界。それは浩平と『永遠』に一緒にいられる世界。
『永遠の世界』
一ヶ月前の夜に夢の中で昔の私を見たような気がする。
その少女は私に
『浩平のところに連れって言ってあげるよ。永遠に一緒の世界に・・・・・・』
と言ってくれた。
それは私が望んだ世界。夢にまで見た世界だった。
私は一言『連れて行って』と少女に頼んだ・・・・・・。
今思えばその日以来みんなの視線が私を見ていなかったような気がする。
そして今日、私は浩平のいる世界へと旅立つ・・・そんな気がしていた。
予兆はあった。
浩平との繋がりを強く感じた。
『私』と言う存在が揺らぎ始める。
『私』が光の粒となって風に舞い上がり、そして・・・消えた。
こんにちは、今回初めてWebでSSを出しましたミンミンゼミです。
ONE〜輝く季節へ〜から瑞佳のanother storyを書かせてもらいました。
設定は読んでわかると思いますが、浩平がいなくなって『永遠の世界』へと旅立ってしまったと言うものです。
僕自身がゲームをしていて、「こんな風になってもいいのでは?」思ったことをそのまま書いたので、
自分でもわかるぐらい内容は薄いです。
でもでも、これからも頑張っていきたいと思います。
次がいつと言う保証はできませんが、また作りますのでよろしくお願いします。
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