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タイトル: 「遊歩俳句大会」作品その10
投稿者 : 前川整洋<maekawa.seiyo@ebara.com>Locked!

URL   : 未登録
登録時間:2003年11月21日20時33分
本文:
俳誌「俳句界9月増刊号・遊歩俳句大会作品集」から各県ごとの掲載句で、
目に付い数句をシリーズで紹介しています。一言の句評も書き加えました。

福井県

万葉の牡丹の名札見て歩く………一島保子
万葉に因んだ名とは、おおらかでしっとりしたものであろう。その名から
も、その花をよりよく知ろうとしているのである。何気ない行為を一句に留
めている。

山梨県

杜の道だずねそこかし蝶の舞………清水保夫
杜は神社の森である。森の中で、たくさんの蝶に出会ったとはフィクション
じみている。が、神社の森だらら、蝶の舞が見られると思いたい。

岐阜県

桜まで桜くぐって坂の道………奥田智弘
坂道の桜は、上にも下にも花が見渡せ、平地の桜より豪華なはずだ。


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