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タイトル: 「遊歩俳句大会」作品その11
投稿者 : 前川整洋<maekawa.seiyo@ebara.com>Locked!

URL   : 未登録
登録時間:2003年11月28日19時37分
本文:
俳誌「俳句界9月増刊号・遊歩俳句大会作品集」から各県ごとの掲載句で、
目に付い数句をシリーズで紹介していきます。一言の句評も書き加えていま
す。

静岡県

青田風歩るく速さにて流る………山田幸次郎
「歩く速さ」の風とは、追風でしかもそよ風であろう。吹いているかいない
かの風は、青田のわずかな揺れではっきりと認識できる。

愛知県

初つばめ歩く先々転回す………伊井松美
幾度となく燕が、鋭角をなし方向を変えている。その躍動感は春の表れであ
り、心が弾んでくるのである。

木漏日の斑背負い歩く登山道………榊原幸江
先を行く登山者が、木漏日を浴びながら歩いている。メルヘンの中へと入り
込んで行く。


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