◇-「遊歩俳句大会」作品その12-前川整洋(12/5-21:01)No.111
111 | 「遊歩俳句大会」作品その12 | 前川整洋 E-mail | 12/5-21:01 |
俳誌「俳句界9月増刊号・遊歩俳句大会作品集」から各県ごとの掲載句で、 目に付い数句をシリーズで紹介していきます。一言の句評も書き加えていま す。 三重県 蜻蛉の後先となる野辺歩き………三澤かずみ 宙を切るように飛ぶ、鋭い蜻蛉の飛行が目に見えてくるように描かれてい る。 伊勢参り「夢」という名の友つれて………山本猫参 祈願することがあっての伊勢参りだったかもしれない。由緒ある有名な神社 であることだけでなく、その風光に触れて、「夢」を抱いていることへの高 揚があったのであろう。 滋賀県 銀河濃し賢治を歩きたくなって………村井安雄 天の川は出ていなかったかもしれない。童話『銀河鉄道の夜』からも窺える ように、宮沢賢治の思想は宇宙、さらには四次元世界を背景としている。そ んな賢治の思いに引き込まれているのである。 |