◇-「遊歩俳句大会」作品その15-前川整洋(12/26-19:30)No.118
118 | 「遊歩俳句大会」作品その15 | 前川整洋 E-mail | 12/26-19:30 |
俳誌「俳句界9月増刊号・遊歩俳句大会作品集」から各県ごとの掲載句で、 目に付い数句をシリーズで紹介していきます。一言の句評も書き加えていま す。 和歌山県 大阪駅枝つき蜜柑持ち歩く………矢田利治 大阪は人情味が厚いといわれている。そんは情緒が伝わってくる一場面であ る。 鳥取県 風薫る蛙賛歌の田植えかな………国野暢鬼 季重なりであるが、「田植え」が季語である。蛙の合唱は、田植え作業を応 援しているかのよに響いている。 島根県 わらび取りひたすら歩くリュックかな………富田良治 蕨が採れずに山道をひたすら歩いている。虚しさの後に、澄きった秋の日差 しの中を一日歩いた満足感が湧いてきているのである。 |