タイトル: 「遊歩俳句大会」作品その15
投稿者 : 前川整洋<mae_sei@mwb.biglobe.ne.jp>Locked!
URL : 未登録
登録時間:2003年12月26日19時30分
本文:
俳誌「俳句界9月増刊号・遊歩俳句大会作品集」から各県ごとの掲載句で、
目に付い数句をシリーズで紹介していきます。一言の句評も書き加えていま
す。
和歌山県
大阪駅枝つき蜜柑持ち歩く………矢田利治
大阪は人情味が厚いといわれている。そんは情緒が伝わってくる一場面であ
る。
鳥取県
風薫る蛙賛歌の田植えかな………国野暢鬼
季重なりであるが、「田植え」が季語である。蛙の合唱は、田植え作業を応
援しているかのよに響いている。
島根県
わらび取りひたすら歩くリュックかな………富田良治
蕨が採れずに山道をひたすら歩いている。虚しさの後に、澄きった秋の日差
しの中を一日歩いた満足感が湧いてきているのである。
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