◇-「遊歩俳句大会」作品その17-前川整洋(1/16-21:38)No.124
124 | 「遊歩俳句大会」作品その17 | 前川整洋 E-mail | 1/16-21:38 |
芥川賞を19歳と20歳の女性が受賞しました。新しい文体や表現の時代に 入ってきたのかもしれません。 俳誌「俳句界9月増刊号・遊歩俳句大会作品集」から各県ごとの掲載句で、 目に付い数句をシリーズで紹介していきます。一言の句評も書き加えていま す。 香川県 どっかりと話し広ごる遍路宿………丸井幸子 「どっかりと」の措辞に、遍路で一日歩き了えた安堵感と充実感が表現され ている。 愛媛県 葉桜を歩みて句碑あり千光寺………日和佐弥生 葉桜の哀愁を帯びた斑色、どこか俳句に通じている。千光寺はそう大きなお 寺ではなさそうだ。 高知県 日傘児にさしかけ母といふ歩み………橋本昭和 父母、子供、孫といった語の句は、類型句が多い。しかしながら、この句は 表現に新鮮味がある。「母といふ歩み」から、子供に歩調を合わせて歩いて いる母が浮かんでくる。 |