◇-「遊歩俳句大会」作品その18-前川整洋(1/23-20:37)No.125
125 | 「遊歩俳句大会」作品その18 | 前川整洋 E-mail | 1/23-20:37 |
俳誌「俳句界9月増刊号・遊歩俳句大会作品集」から各県ごとの掲載句で、 目に付い数句をシリーズで紹介していきます。一言の句評も書き加えていま す。 福岡県 時雨忌や言葉を貰うまで歩く………松本隆吉 時雨は初冬にしとしとと降る雨である。時雨忌は芭蕉の忌日である。句の素 材に出会うこともなく歩いている。芭蕉の境地を顧みつつ歩いている。 歩く日も駆ける日もあり樟若葉………吉原伯明 通学か通勤の場面である。年をとってくると、遅れそうでも走らなくなる。 樟若葉に若々しさ表わされている。 佐賀県 春の風あるく棚田や幾何模様………徳永潤子 幾何学模様というには、何らかの規則性ななくてはならない。畦の曲線と棚 田の大小のリズムが表現されている。 |