タイトル: 「遊歩俳句大会」作品その18
投稿者 : 前川整洋<mae_sei@mwb.biglobe.ne.jp>Locked!
URL : 未登録
登録時間:2004年1月23日20時37分
本文:
俳誌「俳句界9月増刊号・遊歩俳句大会作品集」から各県ごとの掲載句で、
目に付い数句をシリーズで紹介していきます。一言の句評も書き加えていま
す。
福岡県
時雨忌や言葉を貰うまで歩く………松本隆吉
時雨は初冬にしとしとと降る雨である。時雨忌は芭蕉の忌日である。句の素
材に出会うこともなく歩いている。芭蕉の境地を顧みつつ歩いている。
歩く日も駆ける日もあり樟若葉………吉原伯明
通学か通勤の場面である。年をとってくると、遅れそうでも走らなくなる。
樟若葉に若々しさ表わされている。
佐賀県
春の風あるく棚田や幾何模様………徳永潤子
幾何学模様というには、何らかの規則性ななくてはならない。畦の曲線と棚
田の大小のリズムが表現されている。
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