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タイトル: 俳句誌「白露」4月号の巻頭句
投稿者 : 前川整洋<mae_sei@mwb.biglobe.ne.jp>Locked!

URL   : 未登録
登録時間:2004年3月27日21時07分
本文:
俳句誌「白露」4月号の雑詠欄の巻頭は次の句でした。山の俳句が巻頭句にな
ることは稀なことです。

 臘月やどの山襞も人棲む地    柿沼茂

 「臘月」は「ろうげつ」と読みます。広瀬直人先生は句評で次のように書
いています。
 季語の「臘月」は歳時記には“師走”の傍題としてでている。“臘”は、
中国の旧い行事、よろずの神を祝る祭事、“臘祭”から来ているというが、
この句の場合は、それほど関わりはない。ただ、“十二月”とか、“極月”
という使い方よりも人の生活につながる、微妙な語感がある。

 私の感想としては、山襞には暗い山間が思い浮かびますが、臘月によりほ
のぼのとした人の交流が感じられます。季語が巧みに使われた句といえま
す。


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