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◇-大峰山に登りました-前川整洋(5/15-12:40)No.140


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140大峰山に登りました前川整洋 E-mail 5/15-12:40

平成16年 5月1日〜5月3日
大峰山  奈良県
大台ヶ原を登ってから大峰山に向かいました。定期バスは午後2時30分ま
でなかったので、西大台の散策路からドライブウエイに出て、ドライブウエ
イを歩いていると、朝方に西大台散策路で出会った人の車が止まってくれ
て、伯母峰まで乗せてくれました。伯母峰から尾根を登り、和佐又ヒュッテ
に行き着く予定でした。午後1:20に歩きだしてから、約1時間半後に薄
暗い檜林の尾根で道が無くなり、捜し回り斜面下方で尾根に沿った道を見つ
けました。ところがいくら進んでも道は下りにならず、午後3時に逆方向に進
むことにしました。これでは疲労が溜まって、明日の、13キロくらい背負
って8時間半の行程である八経ヶ岳までの縦走は、無理に思えてきました。
途方にくれながら歩き続けました。午後5:10、新伯母峰トンネル近くの
道路に下り着きました。1分か30秒のちょっとの違いで車が通り過ぎたとこ
ろどした。ヒュッテまでこの急坂道路を登るしかないのか、と観念したと
き、200mくらい先で車が止まってくれました。あたふたと車の所まで行
き、お願いしたところ、乗せて頂くことができました。奈良からの、大普賢
岳に登るという2人連れの若い女性でした。地獄に仏はオーバーかもしれま
せんが、人の親切の有難さが身に沁みました。山仲間とはそういうものかも
しれません。ここで改めてお礼申し上げます。
 大峰山は修験道発祥地だけあって、凄く宗教的雰囲気がありました。
コース:
大台荘 = 伯母峰 〜= 新伯母峰トンネル入口 〜= 和佐又ヒュッテ
(泊) 〜 大普賢岳 〜 行者還小屋 〜 弥山  〜  八経ヶ岳 〜
  弥山小屋(泊) 〜 天川川合
ヒュッテはかなり満員であったが、早朝4時頃の食堂は私一人きりであっ
た。午前4:45にヒュッテをで出す。少し雨が降り出したようなので、雨
具の上下を着込む。登っていると石窟があった。あと二つ石窟があり、早く
も修験道の山の様相である。鎖場を登ったり、鉄製ブリッジの桟道など通
り、午前7:25、大普賢岳に登り着く。
 稜線伝いに進む。庭園のような広場の下りから岩壁のトラバースし差しか
かる。鎖が付いているので転落の危険はないはずだが、大台ヶ原の大杉谷よ
りかなり厳しい岩壁のトラバースである。大型ザックが岩壁にぶつからない
ように注意しながら、3度トラバースを繰り返す。行者還小屋からは靄の笹
原にブナが点在している。浄土への入口の様相である。弥山(みせん)へは霧
雨の中、約1時間登りどうしでばてる。弥山小屋に午後2:45着いた。大
型ザックを小屋に置いて、八経ヶ岳をピストンする。唐檜に囲まれた八経ヶ
岳山頂は登山者で一杯だった。

大普賢岳登路にて
 毘沙門天祀る石窟靄かかる
行者還小屋手前にて
 靄続く奥駈けの道崖に沿ふ
行者還小屋からの縦走路にて
 次々にブナ現わるる靄の中


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